夕雲

それぞれよみがことなる

夕焼けに染まった雲のこと。

「せきうん」「ゆうぐも」のどちらとも読める用例

(1) 夕方に立つ雲、夕焼けで赤く染まった雲。「夕焼け雲」の漢語的表現で、特に漢詩では「せきうん」と読むのが一般的。

「ゆうぐも」と読む用例

(2) 日本海軍に1代だけ存在した駆逐艦。由来は(1)を訓読したもの。→夕雲(駆逐艦)

(3) 『艦隊これくしょん』に登場する艦娘については、「夕雲(艦隊これくしょん)」を参照のこと。

「せきうん」と読む用例

(4) 堺市堺区にある地名「百舌鳥夕雲町(もずせきうんちょう)」。1丁から3丁(堺市では美原区を除き、「丁目」とは呼ばない)まで存在する。

JR阪和線百舌鳥駅を最寄駅とする堺市博物館があるのは、この百舌鳥夕雲町の3丁。

(5)山口貴由氏の漫画「シグルイ」に登場する剣士のひとり。全身に体毛の一切がないという異様な容貌をしている。将軍家剣術指南の小野忠明の弟子で、南蛮から渡来したレイピアを得物とした、江戸時代の日本の剣術界においては用いる剣の形状も術理の型も異質そのものであるフェンシングスタイルの以西把爾亜（いすぱにあ）剣術を使う。