概要
別名航跡雲(こうせきうん)、英語ではcontrail(コントレイル)。
なぜできるのか?
飛行機の排気ガスには、水分と細微なチリが含まれている。
飛行機が飛ぶ高度1万メートルでは、気温は氷点下50度にもなるため、排気ガスは排出されると同時に急激に冷やされる。
すると、水分がチリを核として凍り、雲となって白く見える。これは冬に息を吐くと白く見えるのと同じ原理である。
飛行機雲ができるという事は、その分雲ができやすい大気状態という事でもあり、特になかなか消えない飛行機雲は天気が悪くなる前触れとされている。
翼周辺の減圧によって生じる事もあり、高G旋回時や着陸時などに生じる事もある。こちらはヴェイパー(英語のvapor trailに由来)とも呼ばれる。
そのため、高高度飛行でなくても生じることはあり、空中戦などでは昔から目撃されていた。
当然、実際の戦闘において飛行機雲の発生は敵に見つかりやすいという意味で大問題であり、戦闘機が戦闘飛行する際には、飛行機雲が発生する高度を飛行中に必ず確認する。また発見されないことが重要なステルス爆撃機であるB-2には、飛行機雲の発生を防ぐため塩化フッ化スルホン酸という物質をエンジン排気に混入させる装置が取り付けられている。
関連イラスト
オリジナル
版権
表記揺れ
関連タグ
コントレイル:2017年生まれの競走馬。馬名の由来が「飛行機雲」。
関連人物
細田守(アニメ監督。飛行機雲を使った演出で知られている)
ハンス・ヨアヒム・マルセイユ(編隊で同じように旋回しながらも、彼の操縦する機体のみが飛行機雲を引いていた)
外部リンク
pixivision
- 空を駆ける一筋の雲!飛行機雲のイラスト特集 - pixivision(2016年7月20日)
- 空に描かれた一筋の線。飛行機雲のイラスト特集 - pixivision(2023年4月18日)