概要
元は天界の水軍を率いる高位の神将「天蓬元帥」(てんぽうげんすい)。
ある時、天界で行われた大規模な酒宴の席にて泥酔し女犯を犯すと言う失態を仕出かし、天帝の怒りを買って下界に追放されてしまった。その折、誤って豚の胎内に宿ってしまった為に半人半豚の妖怪として転生してしまい、自暴自棄になって母豚を始め、多数の人畜を殺して貪り食い続けた。
然し、観世音菩薩に拠って教化され、後に三蔵法師の弟子となって取経の旅をサポートした。
三蔵法師の弟子になる前は人間世界で大金持ちの入り婿になっていた経験がある。また人食い妖怪として暴れていた頃にも女妖怪と夫婦の契りを交わしており(その女妖怪は作中では既に死んでしまったらしき描写がある)、三蔵一行では唯一の結婚経験者。
出家してからも女色と食欲には勝てず、時にはそれが原因でトラブルを招いても居るが、一方で兄弟子の孫悟空と共に、行く手に立ち塞がる百鬼妖魔を退治するのに大いに力を顕した。
取経が成った暁、釈迦如来も悟能の食い気には特別な配慮を施し、仏事の供え物を清める仏である「浄壇使者」の称号を彼に与えている。