概要
変形しても変態点とよばれる温度以上になると元の形状に復元する合金。復元するとはいっても変形・温度ともに限度があるため、合金の結晶構造が変わってしまうほどの著しい変形や高温に晒すと、元の形に復元しなくなる。(別の形に「記憶」されてしまう)
主な用途
内視鏡など他の方法では動かすための仕掛けを仕込めない物や、温度調節機能付き混合水栓、ラジエータの開閉弁といった電源なしで温度制御が必要なものに使われる。また形状記憶合金の用途で必ず挙がるほど有名な用途となったブラジャーのカップ部分の型崩れ防止ワイヤー(洗濯で型崩れしても体温で元の形に戻る)にも使われている。
形状記憶合金が珍しい物だった頃は、ドライヤーなどで熱すると開く造花や置いた煙草が燃えて短くなると煙草を中に落とす灰皿といったものなどもあった。