デッドライジング2
でっどらいじんぐつー
概要
デッドライジング2とは、2010年に発売されたXbox360およびPC、PS3用のアクションゲームである。
正式な(?)ジャンル名としてはゾンビパラダイスアクションである。
今回の制作にはカナダのBLUE CASTLE GAMESも参加している。
なお、XboxLIVE ArcadeでプロローグとなるCASE:0およびエピローグとなるCASE:WESTが配信されている。ちなみにCASE:WESTでは前作の主人公であるフランク・ウェストが登場する。
その3ヵ月後に『もしもの世界』を舞台にし、主人公をフランク・ウェストにした『オフ・ザ・レコード』が発売された。
ゲームシステム
プレイヤーは、チャック・グリーンとなって72時間(実時間では約6時間)生き延びるのが目的となっている。具体的なシステムは前回と同じだが、Wii版から登場した金銭制度が追加され、使用する事で一部の武器やアイテムを購入する事が出来る。ただし重要アイテム『ゾンブレックス』を手に入れるのが優先的な目的で、時間以内に娘のケイティーを救出しなければならない。他にも新武器『コンボ武器』も追加され、二種類のアイテムを合体させて強力な武器に作る事が出来るが、特定の『コンボカード』が必要となる。
今回ではオンラインCo-op及び最大4人でプレイできる対戦モードが新たに搭載された。作中に登場する悪趣味テレビ番組『テラー・イズ・リアリティー』(通称TiR)を舞台にし、多くのゾンビを倒しながら、他のオンラインプレイヤーと競い合う。4競技を通過しトップになったプレイヤーには賞金を手に入れ、ゲーム内に加算されるようになる。『オフ・ザ・レコード』では二人同時プレイ可能になり、チャックを操作するプレイヤーと供に協力してくれる。
『オフ・ザ・レコード』では前作の主人公フランク・ウェストを操作するが、これに免じてカメラ撮影機能が復活した。更に新たなアイテム、コンボ武器、エリア、サイコパスなどが追加され、ストーリーも一新されているが、その代わり一部のアイテム、生存者、ミッションが変更・削除された。
ストーリー
本編
アメリカ・コロラド州にある地方都市・ウィラメッテによるゾンビ発生事件から5年…アウトブレイクはアメリカ各地に拡大され、増え続けるゾンビによって人々は恐怖と隣り合わせの日々を過ごしていた。現時点ではゾンビ化から回避するための治療法は発見されておらず、その代わり感染を一時的に抑制する薬『ゾンブレックス』を定期的に投与し、やり過ごすしかなかった。しかし薬の生産が追い付かず、薬一つ買うにも大金を要しているのが現状だ。
モトクロスの元チャンピオンであるチャック・グリーンは、数年前に発生したラスベガスでのアウトブレイクで妻を失い、その際に愛娘のケイティーがゾンビ感染者になってしまったため、ゾンブレックスを求め各地を点々とする性格を強いられていた。そんな中チャックは、優勝すれば莫大な賞金を獲得できる過激的な番組『TiR』への出場を決意、開催場所となるネバダ州のリゾート施設『フォーチュン・シティ』を訪れる。たった一人の家族となった娘の為にチャックは危険を顧みず第17回大会に参加し、元全米モトクロスチャンピオンとしての実力を発揮し勝利、賞金を獲得する事に成功する。
彼が無事に生還したのも束の間…シティ内にもアウトブレイクが発生し、先ほどまで歓声に包まれていたシティ内は瞬く間にゾンビが生者を食い尽くす地獄絵図と化す。チャックはケイティーを抱きかかえ、ゾンビの群れの中を掻い潜り、辛くも避難所に逃げ込む。しかし手持ちのゾンブレックスはもうなく、3日後に来ると言う軍の救助を待っていてはケイティーはゾンビ化してしまうため、市民団体『CURE』のリーダーであるステイシーの協力でシティ内に薬を探すため、チャックはゾンビで溢れるモールへと飛び込む。
無事薬を見つけてセーフハウスへ戻ったチャックだが、ニュースで事件を起こした『テロ犯』はチャックである事を報じられ、それを鵜呑みにしていたセーフハウス管理者のレイモンドが彼とケイティーを追い出そうとする。だがチャックは3日以内に真犯人を見つけ出す約束を取り付け、真実を見つけ出すために再びゾンビの街へ飛び出した。
CASE 0
これはチャックとケイティーがフォーチュン・シティを訪れる3年前の話…砂漠にある小さな田舎町『スティルクリーク』に訪れた二人は、車を給油しようとする最中、不注意により車を盗まれてしまう。車内には大事なゾンブレックスまで持ち去られてしまい、チャックは自らのミスを悔やみ途方に暮れるが、それも束の間、どこからか現れた無数のゾンビがチャックを取り込む。彼はケイティーを連れ、何とか近くの整備所へと逃げ込んだ。
チャックは感染者を隔離しようとスティルクリークに投入された軍隊を掻い潜りながら、ケイティーのゾンブレックスの効果が切れる12時間以内に町で薬を探し出さなければならなくなった。
CASE WEST
フォーチュン・シティにおけるゾンビ発生事件の黒幕がサリバンである事が判明され、チャックが彼を倒した後、自身をテロ犯と報じた『チャンネル6』に事件の概要を伝えると同時に至急救助要請を送り、生存者やケイティーらを救助のヘリに無事に乗せたが、妻の形見を取りに向かうためにエレベーターに戻る。
しかし、そこにはゾンビの群れが待ち受けており、中にはゾンビ化したTKもいた。チャックは自身のみを案じるケイティーとステイシーを脱出させ、ゾンビの群れの中へと姿を消すが、そんな絶体絶命の状況の中で一人…見覚えのある男が現れ、彼を救った。それはウィラメッテ事件を解決させた英雄であり、前回の主人公であるフランク・ウェストであり、チャックと供にゾンブレックスを生産する製薬会社『フェノトランス者研究施設』へ潜入する。
オフ・ザ・レコード
ウィラメッテから脱出し、そこで発生した事件の真相を世界中に公表したフランクは、自らの本を出版したり、自身が司会する番組に出演するなど、英雄で著名人となったが、あるきっかけでスキャンダルになり、彼が出演する番組が中止になり、更には破産するなど、社会的に追放され、落ち目のヒーローとなった。そこで彼は現役復帰するためにフォーチュン・シティで開催されている『TiR』に出場する。
無事大会から生還し、賞金を手に入れたフランクだが、アリーナ倉庫で番組司会者のTKとCUREメンバーのブランドンが裏取引をしている場面を目撃する。改めてその現状をカメラに収め、引き返そうとしたその後、シティ内にアウトブレイクが発生し、先ほどまで歓声に包まれていたシティ内は瞬く間にゾンビが生者を食い尽くす地獄絵図と化す。ゾンビの群れの中を掻い潜り、辛くもセーフハウスに逃げ込んだフランクは、ゾンブレックスの回収と生存者救出、更に新たなる特ダネを入手するため、再びゾンビで溢れ変えるモールへと飛び込む。
登場人物紹介
重要人物
- 生きてるよ!by天倉くらチャック・グリーン(Chuck Greene)
- 元モトクロスチャンピオンであり、本作の主人公。元々ラスベガスで愛する家族と供に住んでいたが、ゾンビ発生事件により妻を失い、ゾンビ化した妻に噛まれて感染されてしまった愛娘のケイティーを救うため、娘と供にゾンブレックスを求める旅に出ていた。そして3年後、ゾンブレックスを購入するための莫大な賞金を手に入れるために、フォーチュン・シティで開催されている『TiR』に出場するが、そこで発生したアウトブレイク事件でテロ犯に仕立てられ、真犯人を探るだけでなく、ケイティーの感染を防ぐために、ゾンビが溢れるシティ内へ突撃する。事件の黒幕がサリバンである事が判明され、彼を倒した後、チャックは無線で『チャンネル6』に事件の真相と救助要請を伝え、生存者達と供にケイティーとステイシーを無事にヘリへ送り込むが、妻の形見を取りに行く際TK含むゾンビの群れに巻き込まれ、姿を消してしまうが、『CASE WEST』ではフランクに助けられる。Overtimeモードでは生存者達を脱出させた直後、ケイティーとステイシーがTKに攫われ、助けに行くために彼と戦う。そしてTKが倒された後、チャックは二人を救出し、シティから脱出した。『オフ・ザ・レコード』ではCO-OPによる2P専用キャラとして登場するが、作中ではレオン代理のサイコパスとして登場する。ケイティーが死亡したショックで『TiR』を辞退し、サイコパスとなり、ケイティーを見立てた人形を背負いながらシティ内を徘徊する。最初フランクと会った時は彼を常人だと言う事を安心して認識していたが、彼が立ち去ろうとしたところフランクが思わず人形の足を掴んだ事で誤解が生じ、スライシクルで襲い掛けてくる。戦闘後ではバイクから転倒し、首が取れた人形を抱きかかえながら、彼女を守り続けると呟き、哀れながらも息を引き取った。しかしその場を去ろうとするフランクが改めて振り向くと、そこには彼の姿が忽然と消えた事に気付く。本編主人公としてはフランクほどではないが腕っ節が強く、優れた発想力で様々なコンボ武器を作る事が出来る。サイコパスとしてはレオンと同じくスライシクルで襲い掛けてくるが、その同時にモロトフで攻撃して来る。更に遠距離だと隙を狙って酒を飲んで体力を回復する。ちなみに彼の着用している黄色いライダージャケットには『IJIEK』と言う文字が書かれてあるが、これは逆から読むと『KEIJI』となり、ゲーム製作者である稲船敬二の名前から引用されている。
- ケイティー・グリーン(Katey Greene)
- チャックの愛娘で、事実上今作のヒロインキャラ。7歳。ゾンビ化した母親に噛まれた事によって感染されてしまい、日々ゾンブレックスを投与する生活を送ってしまう。幼女だが非常時にも関わらず鼻歌を歌ったり、ゲームのメガマンを遊んだり、ぬいぐるみやおもちゃ、果てまで虎をプレゼントすると手を叩きながら喜ぶ仕草を見せる。(特に虎の場合は最高のプレゼントである。)午前7時から8時の間で定期的にゾンブレックスを投与しなければならず、これに間に合わなかった場合はゾンビ化し、バッドエンド、及び即ストーリー進行不可能となる。Overtimeモードではステイシーと供にTKに攫われるが、後にチャックに救出された。『CASE 0』では4歳で、当初はゾンブレックスの投与を拒んでいた。更に感染者である事に気付かれたジェッドに殺されそうになるが、チャックによって救出された。『オフ・ザ・レコード』では既に死亡しており、彼女に見立てた人形をサイコパスとなったチャックが背負っている。ちなみにゾンビ化した彼女のグラフィックも用意され、更に『オフ・ザ・レコード』では人形ではなく彼女の死体を使用する予定だったらしいが、どちらも没になった。ベータ版では『シンディ』と言う名前にする予定だった。
- ステイシー・フォーサイズ(Stacy Forsythe)
- ゾンビの人権を主張する市民団体『CURE』の支部長。25歳。セーフハウスでグリーン親子と出会い、ゾンブレックスの回収や生存者の救助をするためにチャックと協力する。グリーン親子には友好的な接し方をするが、実は感染によって亡くなった妹がいたと言う。そのためかケイティーとは非常に仲がよく、これに応じてチャックとの絆も深まったらしい。Overtimeモードではケイティーと供にTKに攫われるが、チャックによって救出された。『オフ・ザ・レコード』では顔のデザインが一新され、更にシリアスな性格に変更されている。特にチャックの代わりにブランドンがアウトブレイクを発生させたためにサリバンから嫌疑をかけられ、セーフハウスから追い出そうとするが、真相究明のためにフランクと協力する。しかしその正体はフェノトランス社直属のエージェントであり、サリバン代理の黒幕として登場した。コードネームは『エージェントS』で、ポニーテールは鬘である事が判明。レベッカとサリバンを撃って逃走した後、フェノトランス社の傭兵達を呼び寄せ、クイーンの回収を指揮するが、フランクによって部隊は壊滅され、ウラヌス・ゾーンで激戦を繰り広げる。だが戦闘後には本社へ連絡する最中落下してくるコースターに気付かず、下敷きになって死亡した。(ただし最後にノートブックでは死んだにも関わらず『SAFE』と表示されている)前回から登場したオティスと同じように無線(と言うよりブルートゥース)を使って、チャックかフランクにゾンブレックスや生存者、更にはサイコパスなどの情報を伝える。『オフ・ザ・レコード』でのラスボスとしての登場ではフランクをも圧倒する戦術を誇り、マニピュレーターやミサイル、更には火炎放射などで攻撃する。ベータ版では『クレア』と言う名前にする予定だった。
- タイロン・キング(Tyrone"TK"King)
- 超過激的な悪趣味テレビ番組『テラー・イズ・リアリティー(TiR)』の司会者兼プロデューサーで、その軽妙な話術で観客達を魅了させているフォーチュン・シティの億万長者。だがその正体は今回のアウトブレイクの真犯人で、事件を利用してカジノ金庫を強奪すると言う強盗手段を企てた、今作における真のラスボスである。彼の言動によりチャックかフランクから彼を真犯人として見ていたが、実際はある人物からの指示によって動いてただけのパシリに過ぎなかったと言う…が、十分な報酬を受けたにも関わらず持ち前の強欲さを発揮し、強盗手段のために今回の事件を決行したと言う。しかしヘリで脱出しようとするところをチャックかフランクに阻止され、セーフハウスで拘束されるが、ゲートがゾンビの大群にぶち破られた最中に脱出を試みようとする。しかしその間にゾンビに噛まれ、感染者となる。ゾンブレックスを投与しない状態でゲームを進むとゾンビ化し、チャックに襲い掛かるが、『CASE WEST』では救出しに来たフランクに倒される。逆に投与した場合はOvertimeモードの真ラスボスとして登場し、ケイティーとステイシー(またはレベッカ)を攫い、番組最終回と言う意味でチャックかフランクに激戦を繰り広げる。戦闘後にはチャックかフランクをアリーナから突き落とそうとするが、逆に投げ落とされ、ゾンビの餌食となった。(ただし最後にノートブックでは死んだにも関わらず『SAFE』と表示されている)『オフ・ザ・レコード』ではマグナムサイズ名XXLの下着を着用しているため、実は巨根であると思われる。
- レベッカ・チャン(Rebecca Chang)
- テレビ局『チャンネル6』のレポーター。28歳。フォーチュン・シティでの滞在中にアウトブレイクに巻き込まれ、事件の犯人はチャック(またはステイシー)と報じるが、事件の真相を暴くべくチャックかフランクと協力する。ジャーナリストらしく好奇心旺盛で、拳銃一丁でゾンビの群れを突破したりなどでパワフルだが、度々無謀な行動で窮地に陥っている。当初はスクープ目当てでチャックかフランクと行動していたが、幾度となく窮地を救ってくれた事で次第に本格的に彼らを協力するようになる。本編では真相を掴んだ所サリバンに射殺されるが、『オフ・ザ・レコード』では重症のみに済まされ、TKに拉致される。しかしフランクがTKを倒した後救出され、供にシティから脱出した。これに応じてフランクとの絆が深まったどうかは不明。前回登場したジェシーと同じように、レポーターとは思えないほど高い露出度を持ち、ピクシブ内ではお色気担当として描かれる事が多い。特にステイシーとは仲が悪い。
- デッドラ2クリアしましたbyシエマスツインズ(Twins)
- 黒髪のクリスタル(Crystal)とブロンドヘアーのアンバー(Amber)による双子。25歳。『TiR』のホステスであり、TKの側近でもある。だがその同時にサイコパスでもあり、レベッカを人質にしてチャックかフランクに刀で襲い掛かる。どちらか一人を先に倒すと、最後に主人公を呪い、『私達はずっと一緒』と言い残した後、もう片方が自害する。サディストの部分が目立つ気高い性格で、『TiR』の後のチャックかフランクを男としての魅力が欠けていると見なし、バカにしていた。
- レイモンド・サリバン(Raymond Sullivan)
- セーフハウス管理者。52歳。屈強な姿形をしていて、その上頭が堅くて厳格な性格の持ち主。感染者に対しては快く思わない対応をし、感染者であるケイティーやフランクを嫌疑していた。しかし生存者達を救出してくれているチャックかフランクの力になればと、コンボ武器製作のためのメンテナンスルームへの鍵を彼らに授ける。それまでにチャックかフランク達が真実に迫りかけると、何かと理由を付けては彼らをセーフハウスに留まらせようとしたり、ゲートが破られた際も姿をくらましたりと不可解な行動が目立つようになる。実はその正体はフェノトランス社の息の掛かった人物で、本編のラスボスである。チャックが真実を掴んだところでレベッカを射殺し、全てのデータを持ってフォーチュン・シティから逃走を図るが、後を追って来たチャックに追い付かれ、激戦を繰り広げる。戦闘後では上空からの支援砲火によって出来た隙に乗じ逃走に成功し掛けるも、チャックの機転を利かせた攻撃により胴体を切断されて死亡した。しかし『オフ・ザ・レコード』では正体を現したステイシーに撃たれ、手当をしようとしたフランクに彼女を追うよう伝えた後、絶命した。ラスボスとしての彼は、遠距離だと正確な銃撃を行い、接近すると素早い動きで的確な回避行動を取る。また武器で攻撃しようとすると当身で妨害したり、上空からの攻撃機による銃撃を仕掛けて来ることも。
サイコパス
今作でも、圧倒的なインパクトを放つサイコパスは健在。
レオン・ベル(Leon Bell)
チャックのライバル選手。詳細は上のリンクにて。
アントワヌ・トーマス(Antoine Thomas)
自称、「フランス料理の帝王」で、40歳の貫録のあるふくよかな男性。
フランス料理専門のシェフであり、雑誌の取材を待ち望んでいたがアウトブレイクによってそのチャンスを失い、理性を失い、サイコパスとなってしまった。
最初チャックをグルメライターと勘違いするも、料理を食べてくれる人なら誰でもよかったらしく、およそ料理とは言い難いもの(たぶん人肉料理)をチャックに食わせようとしてくる。
チャックがそれを断ると急にキレだし襲い掛かってくる。
敗北後はチャックから逃げようとした際に誤ってフライ料理製造器に左腕以外の上半身ごと突っ込んでしまい、自分が「料理」そのものになってしまった。
「オフザレコード」では肩書が「イタリア料理の帝王」になっており、名前が「アントワン」となっている。
ブランドン・ウィットテーカー(Brandon Whittker)
ステイシーが所属する「CURE」のメンバーの一人。
22歳という若さゆえか、かなり偏った思想を持っている。アウトブレイクの犯人とされているチャックを英雄扱いしており、チャックに変わり自らがその危険な教えを広めようと危険な思想を振りまいている。彼の語る「ゾンビの自由と解放」とはただたんにゾンビに人間を襲わせるという極めて狂気的なものであった。
その為に女性をさらい、ゾンビに襲わせようとしたところをチャックに止められ、チャックには自分のように覚悟がないということを悟り、襲い掛かってくる。
ガラス片で切り刻んだり、振り下ろし攻撃をしてくる。また、トイレの個室に隠れて奇襲を仕掛けるという頭脳的戦略も持つ。
チャックに敗れると、トイレの個室に逃げ込むものの、そこでゾンビに噛まれてしまい、ゾンビになることを絶望しながら持っていたガラス片で首を切り、自殺した。
「オフザレコード」では「CURE」の新人らしく、アウトブレイクを引き起こした実行犯という設定になっている。
テッド・スミス(Ted Smith)
ユカタンカジノで行われているタイガーショーのベンガルトラの飼育係。30歳で本名はテオドール。
普段から周りの人間にバカにされており、ひどい人間不信に陥っている。
唯一の友達であるトラのスノーフレイク(3歳)の為に新鮮な人間の肉(つまりは生存者を襲って)スノーフレイクに食べさせており、チャックも捕まるが、チャックはテッドを説得しようと試みる。
一度はチャックの話に耳を傾けたが、チャックの「こんなバカなことはやめて」という何げない言葉に切れてしまい、スノーフレイクと共に襲い掛かってくる。
サイコパスの中では最弱で、すぐに倒すことができる。敗北後は最後までスノーフレイクのことを心配し、自分が餌になることを望みながら息絶えた。
スノーフレイクは倒すことも、手懐けることもできる。
ビビ・ラブ(Bibi Love)
かつて一世を風靡した元スター歌手。とても派手な化粧で顔を塗り固めており、お世辞にもきれいとは言えない。もうおばさんの年齢だが、露出度の高いボンテージを身に着けている。
何としてもスターの座に返り咲こうとしており、かつてのマネージャー達を縛り付け、さらに爆弾まで仕掛けるという狂気を見せる。どうやら「カムバックツアー」をする予定であったがアウトブレイクで中止になってしまったことでサイコパスになったようである。
やってきたチャックをマネージャーと勘違いし、様々な指令をチャックに命じてくる。うまく立ち回らなければマネージャー達と共に自爆してしまうが、彼女の命令に忠実に従った場合は正気に戻り、生存者としてエスコートできる。
ブレント・アーネスト(Brent Ernst)
フォーチュン・シティーのマスコットキャラクター、みんな大好きスラッピー!の中の人。サイコパスの中では最年少の18歳。
スラッピーのスーツアクターのバイトをしており、スラッピーの恋人キャラクター「スージー」の中の人である女性とデートをする約束をしていたがアウトブレイクでその女性は死亡してしまう。
テレビでチャックがアウトブレイクの犯人だという報道を見て、チャックに敵意を抱く。
二丁の火炎放射器で襲い掛かり、笑い声をあげながら火炎放射を撃ってくる様はあのチェーンソーピエロを彷彿とさせる。
チャックに敗北した後は、スージーの遺体の横で愛を告白し、眠るように息絶えた。
しかし、その後いきなり起き上がり、「よい子のみんな 来週もお楽しみにね!」と絶叫し今度こそ本当に息絶えた。彼の言葉とは裏腹に最終回となってしまった。
ランディー・タグマン(Randy Tugman)
28歳の変態豚。父親が神父であり、その父親に厳しく育てられていた反動でアウトブレイクが引き起こされた際に隠されていた性癖を露わにしてしまった。要するに変質者となってしまったのである。
教会で父親を拘束し、どこからか連れてきた花嫁候補の女性とムリヤリ結婚しようとしていた。
しかし、チャックが教会に入ってくるや否や、父親を大型チェーンソーで殺害し、さらにはチャックに「僕たちの結婚式を台無しにしたな!」と言い放ち、チェーンソーを振り回しながら襲ってくる。
持久力はあまりなく、少し走っただけでもばててしまい、大きな隙ができる。
チャックに敗れると、その場に倒れ込み、連れてきた女性とは別の花嫁候補のゾンビに食い殺され、その直後に祝福するかのようにクラッカーが鳴り響いた。
カール・シェリフ(Carl Schiff)
連続配達達成記録を何よりも大切にしている郵便配達員。32歳でメガネをかけている。
アウトブレイクが引き起こされた後も郵便カートを走らせながら配達を続けている。
彼にとっては、雨の日だろうがゾンビの日だろうが、配達は怠らないものであるらしい。その心構えだけは配達員の鑑と言える。
誰もいない店の前で配達しようとしたカールを見かねてチャックが代理に荷物を引き取ろうとするとカールは配達記録書のサインでチャック本人だと気付く。そしてカール曰く「あなた宛ての特別便」という名の小型爆弾をチャックに渡し、郵便カートで逃げ去ろうとするも爆弾であることに気付いたチャックに逆に投げ返され、カールは爆弾を回避したものの郵便カートが使い物にならなくなってしまい、連続配達達成記録を台無しにしたチャックにショットガンで襲いかかってくる。
チャックに敗北した後は自らが小型爆弾を持ち、何故か自爆した。
尚、本来渡すはずだった荷物はゾンプレックスだったようで、チャックに持って行かれた。
危険な市民軍
ディーツ・ハートマン(Deetz Hartman)
50歳の白髪の男。
デリック・デュガン(Derrick Duggan)
30歳のデブ男。
ビッグ・アール・フラハーティー(Big Earl Flaherty)
32歳のハゲ男。
ジョニー・ジェイムス(Johnny James)
腕にタトゥーを入れている22歳の男。
愛国心が危険な方向へ行ってしまった4人組の市民軍。全員銃で武装しており、自分たち以外はすべて敵とみなしている。故に、ゾンビも人間も関係なくスナイパーで射殺している。
尚、彼らを倒しても専用のムービーはない。
シーモア・レディング(Seymour Redding)
保安官気取りの警備員。ウエスタンウェアに身を包み、アウトブレイク後のフォーチューンシティで好き勝手に暴れていた。サウスプラザに陣取り、そこに侵入してきた者達を容赦なく殺害していた。
殺害方法も、頭に布をかぶせ、首にロープを巻き、絞首台に見立てた高い場所から一気に突き落すという残虐極まりないものであった。チャックが来た時にはすでに3人を処刑しており、見かねて話をしようとしたチャックの言葉に耳を貸さず4人目を処刑し、襲い掛かってくる。
リボルバーや警棒、ロープといった多彩な武器を使ってくる。
チャックに敗れた後は梯子を上って高台に陣取ろうとしたがその時に誤って電動のこぎりのスイッチを起動させてしまい、さらに梯子から落下してそのまま電動のこぎりで体をずたずたに切り裂かれてしまうという前作のアダムに似た最期を遂げた。
因みに電動のこぎりは、シーモアの死亡後、チャックが止めた。
二人組のマジシャン
リード・ウォールベック(Reed Wallbeck)
ロジャー・ウィター(Roger Withers)
(右がリード、左がロジャー)
売れないマジシャンで、リードが33歳。ロジャーが35歳。
アウトブレイクで正気を失ってしまい、さらってきた女性を切断マジックの練習台にして文字通りタネも仕掛けもない切断マジックで殺していた。その際「またかよ!」とリードが言っているので他にも何人か殺害している可能性がある。リードはどちらかというと勝ち気な性格で、ロジャーは内気で大人しい性格である。そのためリードと息が合わずいつもマジックで失敗する度にリードに罵倒されていた。切断マジックを見たチャックに人殺しと言われ逆上、消失マジックという名の殺し合いが始まる。リードはロケット花火ランチャー、ロジャーは二本の剣で襲い掛かってくる。
チャックに敗北した後は、瀕死のリードをロジャーが短剣で滅多刺しにして殺害した後、自らも息絶えるという悲惨なものであった。ロジャーは内心ではリードへの恨みが蓄積していたのである。
ドワイト・ボーキン(Dwight Boykin)
フォーチュンシティーのアウトブレイクから三日後、9月28日午前9時に生存者を助けに来た軍人で見た目は威厳のあるスキンヘッドといった感じである。
階級は軍曹で、35歳。腕にタトゥーを入れており、冷静沈着で最初は余裕の表情も浮かべていた。
フォーチュンシティに到着後、部下達と共にゾンビを制圧していったが、突如現れたガスゾンビという予想外の強敵に部下達は全員殺されてしまう。この時ドワイトの何かが壊れたようだ。
ガスゾンビに殺された部下達の死体の前でドワイトは放心状態となるも、軍用車を走らせ地下駐車場へ向かう。その途中掃討作戦をカメラで撮っていたレベッカを拉致(本人は保護のつもり)し、地下駐車場ですでに息がない部下達と共にゾンビに応戦していた。サイコパスと化してしまったものの、元は部下思いの軍曹だったようで、死体となった部下達を鼓舞し、守るようにゾンビと戦っていた。
どうやら人とゾンビの区別がついていないらしくレベッカを探しに来たチャックをゾンビと思い込み襲い掛かってくる。攻撃手段は多くマシンガン、手榴弾、体術といった軍人らしい攻撃をしてくる。
チャックに敗れた後は最後までチャックをゾンビと勘違いしたままゾンビになることを憂い、手にしていた手榴弾を爆発させ自らその命を絶った。注目すべきところは、軍人のキャリアに勝ってしまうチャックの恐るべきその強さである。
ジェッド・ホワイト(Jed Wright)
ダウンロードコンテンツであるチャックとケイティーがフォーチュンシティーに辿り着くまでを描いたCASE0にのみ登場するサイコパスである。チャックたちがアウトブレイクが発生したスティルクリークの整備所に逃げ込んだ時に出会った整備所の整備士でアウトブレイクの混乱に付け込んでゾンビ狩り(ゾンビ感染した人間も殺害していたらしい)を楽しんでいた中年の男である。彼はどうやらアウトブレイクなのをいいことに前々から気に入らなかった近所の住人を殺害したようである。
ケイティーがゾンプレックスを使っているところを見て彼女を始末しようとしてくる。
そこをチャックに止められ殺し合いが始まる。
チャックに敗れた後は「俺がやらなくても軍が(ケイティーを)始末する」と言い放ち、たまたま積み上げられた廃車に寄りかかった際に廃車が崩れ落ちてその下敷きとなって死亡した。
エヴァン・マッキンタイア(スティルトクラウン)(Evan Macintyre(Stilt Clown))
「オフザレコード」にのみ登場するサイコパスで、アイスクリームと子供が大好きな35歳のピエロ。実は前作で登場したチェーンソーピエロことアダム・マッキンタイアの実弟である。兄弟そろってピエロなのであった。最初は自身を模したアイスクリーム販売車を走らせ、アウトブレイクが発生しているのにも拘らずアイスクリームを売っていた。
偶然通りかかったフランクにもアイスクリームを振舞おうとしたが、都合のよすぎるタイミングで風に舞ってきたフランクの写真を見て彼が兄を殺した張本人だと知って怒り狂う。
背は非常に小さく、それを隠すために厚底のズボンを履き、靴には着脱式の竹馬を装着していた。
直にフランクに竹馬から落とされることになるもそれでもあきらめずに執拗にフランクを亡き者にしようとしてくる。
攻撃手段は冷凍ガス手榴弾やスノーボールキャノンというコンボ武器で襲い掛かってくる。
フランクに敗れてもまだあきらめずにアイスクリーム販売車の荷台に乗せていた冷凍ガス手榴弾を背が小っちゃいなりに取ろうとするも、逆にその冷凍ガス手榴弾を誤って自分の顔面に直撃させてしまい、自分がアイスクリームとなり凍結してしまった。
その後、フランクに蹴り飛ばされ粉々に打ち砕かれた。
ハージット・シン(Harjit Singh)
ダウンロードコンテンツである「CASE:WEST」にのみ登場するサイコパスで屈強な肉体を持つ39歳のインド人。フェノトランス社研究施設の警備責任者で研究施設の所長マリアン・マローンのボディーガードでもある。マリアンの命令でフランクとチャックを排除しようと襲い掛かってくる。
全サイコパス中、最も最高の体力を誇り、屈強な肉体から繰り出される攻撃と俊敏な動きでフランクとチャックを圧倒する。攻撃手段も、両手に装備したインパクトハンマーを地面に叩き付けて波動砲を出したり、連射ミサイルを発射したりするなどやりたい放題である。
フランクとチャックのコンビネーションに敗れた際に女王蜂の培養カプセルに頭から突っ込んでしまい、カプセルの中にいた蜂達に襲われ死亡する。