概要
人形劇をモチーフしており、プレイヤーは舞台の中央席で鑑賞している感覚でプレイする。ゲームを進めるごとに観客のガヤや、語りの狂言回しが起こり、まるで舞台ににいる感覚で楽しむことができる。
主人公は「カリバス」というハサミを使って切り進んで進んだり、ストーリー中で手に入るヒーローヘッドで謎を解いたり、敵を倒したりとやり込み要素満載で飽きがない。
ストーリー
これは、魔法劇場で公演されている演目である。
ある日、「月の女神」が可愛がっていた「リトルベア」が、聖なるハサミ「カリバス」と黒のムーンストーンを盗み出し反乱を起こした。彼は「ムーンベアキング」と名乗り、月の女神を倒すと白のムーンストーンを破壊し部下に分け与えた。月の女神の飼い猫であった「インヤン」は少ない数ながら反乱軍を作りムーンベアキングに対抗するも、4人の勇者の一人「月の騎士」が臆病者だったため反乱は鎮圧されてしまう。
3年の月日が経ち暴君によって月の平和は消されてしまった。邪悪な暴君は、自分の地位を守るために、夜な夜な地球から子供の魂を抜き取り闇の兵士にしていた。
主人公の「クウタロウ」は、ムーンベアキングによって魂を木の人形に移し替えられ、頭を食べられてしまう。そんな彼を救ったのは厨房で働いており、カリバスを自分の物にしようとしている醜い老婆「月の魔女」だった。手引きでカリバスを盗み出し、太陽の妖精の「ピカリナ」を救い出したクウタロウは、月の平和と自分のヘッドを取り戻す為に、長く険しい冒険の旅に出る。
キャラクター
クウタロウ
本作の主人公。ムーンベアキングによって魂を抜き取られた地球の少年。ムーンベアキングに大事なヘッドを食べられてしまったので、代理のヘッドで命を繋ぎ止めている。喋ることができない。カリバスを使う勇者としてムーンベアキング率いる月の帝国軍に戦いを挑む。
ピカリナ CV:松岡由貴
クウタロウの相棒となる太陽の妖精。ムーンベアキングに捕まってしまうがクウタロウに救われ、同行することになる。関西弁で口やかましい陽気な性格。困った時のサポートをしてくれる。太陽の姫君について何か知っているらしいがなぜかはぐらかす。
月の魔女 CV:片岡富枝
黒の白で厨房の番を任されている醜悪な魔女。本名はエズマー・ポッツ。優しい口調で話すが急に怒り出したりする。料理の腕はイマイチ。カリバスを自分の物にするためにクウタロウをカリバス泥棒に仕立て上げるが、ヒーローヘッドについての使い方をレクチャーしてくれたりとクウタロウをサポートする。
インヤン CV:多田野曜平
月の女神の飼い猫だった空を飛ぶ猫。まだ月に来たばかりのクウタロウを案内するが、一言一言にやる気のなさが目立つ。月に来たばかりのクウタロウをカリバスへと案内するため、一時的にパートナーになる。ムーンベアキングに対して反乱軍を作るために、元々あった魂の半分を削ってしまったらしい。
キャプテン・ギャフ CV:松田健一郎
月の海でピッグ将軍とシープ将軍と争っている伝説の海賊。かつては、多くの部下を率いり、あらゆる財宝と美女を自分のものにしてきたが、被害を受けた人たちの声を聞いた月の女神の呪いで、自分以外の人間が恐ろしい化け物に見えるようになってしまい、自分の船「ジョディー・ラムハム号」以外の全てを失ってしまった。ピッグらに奪われた自分の船を取り返すためにクウタロウと協力する。元々醜悪な姿の月の魔女に恋をし、彼女と結婚する。そのあとはギャグキャラ化していく。
ムーンベアキングの月の帝国軍
ムーンベアキング CV:乃村健次
月の平和を消し去った暴君でクウタロウの頭を食べた張本人。月の女神に可愛がられていた熊のぬいぐるみのリトルベアだったが、突如「カリバス」と「黒のムーンストーン」を盗み、反乱を起こす。砕いた白のムーンストーンは配下の将軍たちに分け与えた。誰も信用できない性分で、子供の魂を抜き取り木の人形の中に閉じ込めて闇の兵士にしていた。悪役ながらユーモラスで、前の姿だったリトルベアの性格が出ることがある。
十二人の将軍
ムーンベアキングの配下の十二人の将軍たち。その正体はムーンベアキングがリトルベアだった時に一緒にいた動物の子供達。
タイガー将軍 CV:白熊寛嗣
巨大な体を持つ虎。黒の城の警備を担当している。元々は泣き虫で左の歯は虫歯だった。ムーンベアキングが牙にムーンストーンをつけてくれたおかげで虫歯が治り、それ以来ムーンベアキングのことをゴマをするようになる。逆にそれ以外のものには傲慢な態度をとる。
マウス将軍 CV:白熊寛嗣
眼鏡をかけたネズミで明らかに悪そうな顔をしている。ムーンストーンの力で誰でも信用させる「話術」手に入れ、月の森の住人に甘いセールストークで信用させては毒を吹きかけ、森を汚染させる。汚染させた月の森を献上し昇格しようとしている。
スネーク将軍 CV:多田野曜平
タイガーを超えるほどの巨体を持つ蛇。ムーンストーンの力であたりのものを死滅させるほどの毒性を手に入れるが、ムーンベアキングに危惧され、地下室で毒薬を作らされる羽目になる。クウタロウを倒せとムーンベアキングの命令で解放され、月の森を砂漠化させる。
ピッグ将軍 CV:乃村健次
月の海でキャプテン・ギャフと争っていた豚の海賊。シープとは相棒の仲。刃が大きいブレードを武器にする。非常に金に汚い性格で、財宝を自分ものだと言って聞かない。ムーンベアキングに従っているのは賞金目当てだけで、ムーンベアキングの忠誠心は全くない。
シープ将軍 CV:白熊寛嗣
ピッグ将軍の相棒の羊。2丁拳銃が武器。強欲の上にケチで損することが嫌い。そのケチさはクウタロウの捜索命令も船の燃料が勿体無いと言って行かなかったほど。
ホース将軍 CV:永吉ユカ
十二人の将軍の中の紅一点の馬。ブルの妻でもあり仲も良かった。ムーンストーンの力で健脚を授かったが、私の力の方が一番と、ブルのことを罵るようになる。機関車に変形することができる。実は将軍たちの中で彼女だけ生き残っている。
ブル将軍 CV:松田健一郎
重機のような体を持つ牛。ホースの夫で闘技場のチャンピオンでもある。ムーンストーンの力で怪力を手に入れるが、自分の力が一番と言い、ホースと張り合うようになる。クウタロウに負けたことで火がつき、決闘を申し込む。
ドッグ将軍 CV:多田野曜平
体の半分がサイボーグ化している犬。喋る事が出来ず、モンキー将軍が開発した翻訳機を介して話す。
少々頭が悪く、遊んで欲しいとか、自分に勝ったらムーンストーンをあげると言ったりし、ピカリナから「アホ」と言われてしまう。クウタロウに倒されてしまうが、モンキーの手によってロボドッグ将軍になってパワーアップする。
モンキー将軍 CV:白熊寛嗣
マッドサイエンティストの猿。昔は得意なモノマネでみんなを笑わせていたが、笑われることに屈辱を感じたことで性格が一変し、愚かな猛勉強の末、今にに至る。黒の城など開発したのも彼でムーンストーンの力で月一番の「知能」を得る。ハロウィンタウン全体を自分の実験場にした。間一髪、クウタロウから逃げ延び、倒された後でも邪魔をしてくるなど将軍の中で一番執着心がすごく、苦戦する相手。
ラビット将軍 CV:多田野曜平
手品師のウサギ。不思議の国のアリスのウサギのようにいつも時間を気にしている。チキンと共に時の国を支配しようとしたが、ティーパーティーに夢中ですっかり目的を忘れてしまう。ムーンベアキングに叱られたことで目的を思い出し、急いで時の国を支配しようと作戦を実行に移す。
チキン将軍 CV:白熊寛嗣
黒い姿のニワトリ。オネェ。時の国支配しようとラビット将軍と共にやってきたが、ティーパーティーに夢中になってしまう。時の国の大時計を動かすのに必要なミスター・ピンクを誘拐する。雄鶏ながら卵を産み、彼によると美しければいいとのこと。
ドラゴン将軍 CV:松田健一郎
中華風の模様をした龍。地球の子供の魂を奪う力を持ち、クウタロウの魂を抜き取った張本人。広島弁で話し、ムーンベアキングを「オヤジ」と呼ぶ。ムーンベアキングに多くの子供の魂をを送り届けるため黒の城へ向かう。
デク
ムーンベアキングが作った尖兵の人形。子供の魂が封じ込められており、カリバスで切り魂を切り離すことで魂を救うことができる。喋らないが意思はある模様。
ボロ
ムーンベアキングの邪法によって、さまざまな「古い物」が怪物に変化した姿。デク以上の子供の魂が封じ込められている。
その他
バッドボーイズ
クウタロウと同じ境遇を背負った三兄弟。髪が赤いのが一郎、青いのが二郎、黄色のが三郎である。非常に悪運を引き寄せやすく、ろくな目にあっていない。
カッパガエル
月の森の湿地帯に生息しているカエルのような生き物。元々多くの個体が生息していたが、マウスが森を汚染させたことで絶滅の危機に瀕していた。中でも母ガエルがマウスに騙されて、毒に狂わされてしまい、美容のためだと自分の子供を食べてしまった。
夫婦杉
月の森の守り神。お互いに悩みを抱えている。マウスの言葉を信用してしまい、毒まみれにされてしまう。
海神さま
月の海を述べる海の神。海の生物達と共にムーンベアキングに抵抗していたが、ピッグとシープが海中に闇の油を撒き散らした影響で海の生物が凶暴化。さらに自身の持つトライデントをクラーケンに盗まれてしまう。
人魚たち*
海神さまの部下の人魚。三人いる。会った時は倒れ込んでいる。月の海に起こったことを説明する時は、ムクッと起き上がり、歌に乗せて説明する。
クラーケン
海の奥地に潜む伝説の怪物。板前の格好をしたタコのような姿をしている。油の影響で凶暴化し、ポセイドンからトライデントを盗み出し、さらには海の生き物を切り刻んではさらし者にし、喰らい尽くすという悪業の限りを尽くす。
ネビュラ
ハロウィンタウンに住む市長の娘。見た目はクールで高身長の女性だが、首がろくろ首のように伸びる。市長に「スーザン」と呼ばれていることから、ネビュラという名前や自分の出生やらなんやらは、彼女自身がアレをこじらせている可能性がある。
市長
ハロウィンタウンの市長でネビュラの父親。モンキー将軍に屋敷を追い出された挙句、自分の頭をなくしてしまい彷徨っていた。
ミスター・ピンク
時の国の大時計を管理している燕尾服を着たフラミンゴ。ミスターピンクという名前はニックネームである。尋常ないほどのおしゃべり。説明が長ったらしく、理解できなかったりすると相手を見下す態度を取り、ピカリナからは「可愛げがなく、クウタロウも助ける気が失せる」「黙ってたほうがマシ」と言われている。時の国の大時計の針が壊れてしまい、辞職。新たな就職先も上手くいかず、妻にも逃げられてしまう。月の女神に「自身が針の代わりになるといい」と言われ、再就職した過去を持つ。
月の女神
月を統治してた女神。清らかな優しい神様で誰もが慕う存在。ムーンベアキングのの反乱で倒されてしまい、行方知れずとなっている。
リトルベア
月の女神に可愛がられていたクマの人形でムーンベアキングのかつての姿。プロペラがついた帽子をかぶっている。
ミスターG CV:藤原啓治
ナレーターを勤める魔法劇場の支配人。本名はミスター・グレゴリウス・P・オズワルド。顔は出ないが、独特な語りでプレイヤーを不思議な人形劇の世界へと誘う。物語の登場人物であるはずのピカリナが突っ込んだことに困惑したり、わざとピカリナの名前を呼ばないなどユーモラスのある人物。表情も豊かである。
アイテム
カリバス
月の女神が所持していた魔法のハサミ。一度、ムーンベアキングに略奪されるが、クウタロウが回収し、クウタロウを所有者として認めた。何と言ってもその切れ味で、紙だけでなく、鋼や雲、さらには星までも切り裂いてしまうほどの切れ味がある。カリバスを使い、ステージの障害物を切り裂いていき、道を切り開いていく。
ストーリーを進めると空中でより遠くに進めることができるブーストカットを習得できるようになる。
ヘッド
クウタロウの失くした頭の代わりになる。ピカリナで調べたり、ステージにいるヘッドポットを調べると入手することができる。ステージにヘッドの絵が投影されることがあり、そのヘッドと同じものでもヘッドアクションを起こすと様々なイベントが発生する。種類は100種類もあるので、コレクションする価値はある。
ヒーローヘッド
ムーンベアキングを倒すために戦った四人の勇者の力が封じ込められたヘッド。他のヘッドとは違い、使ってもなくなることはない。使い方はコスプレした月の魔女が教えてくれる。
ナイヘッド
「月の騎士」の力の封じ込められた盾が変化したヘッド。L1ボタン長押しすることでバリアを発生させ、敵の攻撃を防ぐことができる。特定のボスにはダメージを与えられる。使いすぎると盾が脆くなってしまうので、定期的に回復させる必要がある。
忍者ヘッド
「月の忍者」の巻物が変化したヘッド。ニンジャボムという爆弾を投げることができるようになる。カリバスを何発も当てないと倒せないデクを一発で倒す事が出来る威力を持ち、爆弾マークのある仕掛けや障害物を起動させたり、破壊できる。
海賊ヘッド
「月の海賊」の魂が封じ込められたフックが変化したヘッド。フックに向かってフックを投げ、△ボタンを連打して引っ張りギミック作動する。また、デクに使うと引き寄せることができる。
レスラーヘッド
「月のレスラー」の熱い闘志が込められた牛の頭骨が変化したヘッド。空中でR1ボタンで、「ドッスン」(急降下頭突き)ができるようになる。牛のマークのある障害物を破壊できる。また、より高いところでドッスンすると威力がアップする。「スーパードッスン」と言われ、金色の牛マークがある仕掛けを解くことがてきる。
ルンピー
月に散らばる結晶。100個集めると残機が1機増える。
関連動画
関連項目
ダイナマイトヘッディー・・・人形劇がモチーフのゲーム繋がり。