ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

バチカン奇跡調査官の編集履歴

2015-04-28 20:45:05 バージョン

バチカン奇跡調査官

ばちかんきせきちょうさかん

『バチカン奇跡調査官』とは、藤木稟による角川ホラー文庫のミステリーノベルシリーズである。

概要

著:藤木稟、表紙イラスト:THORES柴本。

既刊は10巻。コミカライズは2巻まで出ている。


元々は角川書店からの単行本出版だったが、後に角川ホラー文庫として再出版。表紙イラストを一新した書き下ろしで、短編(番外編)のみ『小説屋sari-sari』にて連載されている。

『コミック怪』にて、金田榮路作画の漫画が連載され、「黒の学院」と「サタンの裁き」がコミカライズ化されている。


バチカン市国神父であり奇跡調査官の平賀とロベルトが、世界中の『奇跡』を調査し、その裏に隠された事件を解決していく歴史ミステリー。

主に宗教に関する歴史やオカルトが多く登場する事が魅力なのだが、主人公の平賀とロベルトの親友にしてはやや一線を超えてしまっている様に見える親密な関係も人気に拍車をかけている。

もう結婚しちまえよおまえら⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅


あらすじ

キリスト教、カソリック信仰者の聖地・バチカン市国。

その中に、世界中から寄せられてくる『奇跡の申告』に対して厳密な調査を行い、真偽を判別する機関がある。その機関を『聖徒の座』と言い、そこに所属する神父を奇跡調査官と呼ぶ。

天才科学者の平賀・ヨゼフ・庚と、良き相棒にして友人である古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト・ニコラス

美貌の天才神父コンビが、あらゆる『奇跡』を調査し、その裏側に隠された事件と陰謀を暴いていく。


登場人物

平賀・ヨゼフ・庚(ひらが・よぜふ・こう)

天才科学者神父


日系アメリカ人の青年神父。24歳。ほっそりとして色白、女性にしても良いくらいの美貌の持ち主。

ロベルト曰く『存在自体が一つの美術品のよう』

敬虔なカソリック教徒であり、いつか科学でも実証できない奇跡に出会いたいと考え、奇跡調査官の任についている。天才的な頭脳をもつ科学者で、様々な事件の謎を解いていくが、家事も出来ないほど生活能力は全くの皆無。

かなりの天然で、純粋な性格。

夢中になりすぎると周りのことがまったく目に入らなくなり、バチカンの中でも浮世放れした変わり者として知られている。家の中には常に雑誌や新聞の切り抜き、無数のメモの他、地球儀や甲冑などよく分からない物が溢れかえっている。

骨肉腫を患う12歳の弟・良太がいる。


ロベルト・ニコラス

ロベルト氏を


イタリア人の青年神父で、男らしい体つきの精悍な美男子。平賀とは3歳違いの年上。

古文書と暗号解読のエキスパート。解読の際は右目に愛用の片眼鏡(モノクル)を装着する。

神父とは思えないほど世慣れていて、きちんと自分の人生を楽しむタイプ。少し皮肉屋で冗談を言う一面も。

世俗に疎い平賀のことを兄のような気持ちで守ってやらねばと考えている。

平賀の良き相棒として強い信頼関係で結ばれており(少々友情とはかけ離れている様な気もするが……)、様々な事件解決のサポートをする。


ジュリア司祭


本名はジュリア・ミカエル・ボルジェ

プラチナブロンドの髪と深いエメラルドグリーンの瞳を持つ、美貌の青年神父。

アフリカのソフマ共和国の教会で貧しい人々を救う聖者のような司祭。

平賀はその献身的な姿勢に、非常に感銘を受けるのだが……。


サウロ大司教

本名はミケーレ・サウロ・ファジオーリ

フランシスコ会に所属する、『聖徒の座』の最高責任者の一人。伝説の悪魔祓い師(エクソシスト)としても尊敬を集める英雄的大司教。

サンタクロースの髭を剃ったらこうなるだろうと思わせる、恰幅の良い柔和な顔をした初老の男性。

平賀とロベルトの良き上司であり、ロベルトの師でもある。


ビル・サスキンス

FBI(米連邦捜査局)の捜査官。

2巻にて平賀とロベルトに出会って以降、様々な事件で協力することになる。

FBIのモットー『信義・勇気・誠実』に忠誠を誓う、真面目なアメリカンハンサム。また、熱心なカソリック信者で、2人に敬意を払っている。


ローレン

バチカン情報局に勤務する男性。

実験やハッキング、調査道具の開発などを行い、平賀とロベルトの奇跡調査をサポートしている。

平賀の友人かつ右腕であるが、しかしその実像は謎に包まれている。


刊行

  • バチカン奇跡調査官 黒の学院

第1巻。アメリカの寄宿男子校と修道院で、聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像といった奇跡と、巻き起こる連続殺人について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 サタンの裁き

第2巻。アフリカのソフマ共和国で、1年半前に死んだ預言者の腐敗しない死体の奇跡と、ロベルトの死をも預言していた預言詩の謎を調査する。

  • バチカン奇跡調査官 闇の黄金

第3巻。イタリアの小村で、教会に角笛が鳴り響き虹色の光に包まれる不可思議な奇跡と、村に伝わる『首切り道化師』の伝説について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ

第4巻。ルノア共和国で、多くの重病人を奇跡の力で治癒したうえ、自らも死亡した3日後に蘇った司祭の奇跡について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架

第5巻。英国の吸血鬼伝説がある田舎町で、実際に目の当たりにした吸血鬼こと『屍者の王』の謎について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔

第6巻。アメリカのゴーストハウスで行われる降霊会に、悪霊が憑いていたと噂される次期大統領候補の変死の真相を探るべく潜入する。

  • バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム

第7巻。短編集。平賀、ロベルト、サウロ、ジュリアの過去をえがいた計4編が収録されている。

  • バチカン奇跡調査官 終末の聖母(ディー・ゲニトリクス)

第8巻。メキシコで、出席した式典の最中に突然宙に浮いた十字架の奇跡と、町を断絶した光り輝く神の道について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 月を呑む氷狼

第9巻。ノルウェーの研究都市で発生した、北欧神話のラグナロクを彷彿とさせる出来事と、氷狼の仕業と噂される怪死事件の謎について調査する。

  • バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達

第10巻。天草四郎の伝説と隠れキリシタンの信仰が残る熊本県・天草にある島で、真夏日に起きた大雪と天空に浮かぶ十字架、そして天草四郎にまつわる謎の暗号と怪異を調査する。

  • ****
  • ****
  • ****
  • 二十の悪夢 角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー

こちらに収録された藤木稟著の短編「母からの手紙」は、第8巻「終末の聖母」とクロスオーバーしている。

「終末の聖母」を読まなくても楽しめるストーリーになっているのだが、藤木稟ワールド全開なので、読んだほうが内容は理解しやすい……かもしれない。「終末の聖母」終盤に登場するに何が起こったのか気になる人は、短編を読んでみてはどうだろう。


関連タグ

ロベルト・ニコラス 平賀・ヨゼフ・庚

バチ官100users入り

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました