概要
性別:男性
年齢:24歳
CV:岡本信彦
(第1巻のミレニアム西暦2000年時点での年齢。作中ではすでに第4巻までに10年ほど時間が経過しているが、主要登場人物は青年のままと作者が宣言しているため、この年齢には今後も変化はない予定)。
職業:カソリック神父(第3巻時点で修道助祭)。
現在バチカン中枢部の秘密部署『聖徒の座』で化学分析官かつ奇跡調査官として勤務。
国籍:おそらく日本だが出生地がアメリカのため、アメリカないしドイツとの二重国籍の可能性あり。
そのため「日本人神父」ではなく「日系人神父」と記述されていることがある。父母はそれぞれドイツとアメリカ出身の日系人で、家族共々日本で暮らしたことはないと思われる。国際的な家庭環境のため、「英語、日本語、ドイツ語、イタリア語、ラテン語」を自在に操ることができる。
なお「庚(こう)」という名は父方の祖父の名に由来している。
経歴:第1巻に「ミッション系ハイスクールの卒業まではアメリカで暮らし、その後父親の仕事の都合によりドイツに移住。大学はイギリス」という記述があるが、第3巻では「15歳でベルリン大に入学し17歳で科学博士号、その後物理、生物と博士号を取得。その後大学研究室の引き留めを振り切ってバチカン入り」という経歴が明かされていて、矛盾が生じている。
家族:日系ドイツ人の父親と、12歳の弟・良太。日系アメリカ人だった母はすでに故人となっている。
父母は父親がアメリカ居住中にホームレス救済チャリティで出会って結婚。
どちらも敬虔なカトリック信者であり父親は常に寄付を惜しまなかったが、その為母が乳がんに倒れた時は手術費用が捻出できなかった。そして現在、弟の良太が骨肉腫に冒されており、その治療のために莫大な治療費が必要とされている。第1巻での活躍によってバチカンが援助をしてくれることになったものの、この『弟の治療費』という問題は常に彼に付きまとう枷、あるいは信仰心を試す試練となっており、時には悪魔崇拝者などから誘惑されるネタともなる。
容姿:『少女のようにほっそりとした体つきに輝くような象牙色の肌。癖のない黒髪に長いまつげに覆われたアーモンド形の目をし、セクシーで肉感的な唇』という、女性にしてもいいような美貌の持ち主。
ただしこれは奇跡調査の際の相棒かつ親友であるロベルト・ニコラスの目から見た描写なので、ややフィルターがかかっている可能性があると思われていたが、8巻にてゴンザレス司祭より「処女と書いておとめ」のように清らかで美しいと言われている。
次項で述べるように、当人の、特に対人関係上の性格があまりにもぶっ飛んでいるので、その容姿で人を感動させるよりも、空気を読まない言動で面食らわせることのほうが多く、意外に男性にも女性にも性的興味を持たれることは少ない。
第5巻においては「欠食児童のような体格」と称される反面、第14巻では女性用ドレスの着用を強く勧められるなど容姿への評価は幅がある様だ。プラチナブロンド系の人物には平賀は魅力的に映るらしい。
性格:極端な理系人間として描かれ、「天才だがかなりの変人」というのが客観的評価である。これは平賀の親友であるロベルト・ニコラス神父でさえそう認めている。
得技は化学分析(医師ではないが、医薬品の使用にも通じている)と、むやみに人を怒らせること。
ただし後者については本人には自覚がない。これは何かに集中し始めると周囲が見えなくなる性格のためで、愛想がよく世俗に通じたロベルトのフォローでどうにか社会生活が営めている感がある。
その他:生活全般に関しては完全に無能力で、ロベルトがいないと生きられない。
思考に集中するあまり、放っておくと食事を抜いて栄養失調で倒れてしまうため、ロベルトが常に気を配って「なるべく食べさせて」いるが、それでも追いつかず、成人男性らしからぬ体型になってしまっている。本人いわく、「食べると胃に血流が集中して(脳に血が回らず)眠くなってしまうので、食べることは苦手」なのだそうで、日頃のロベルトの苦労が窺われる。
家は常に散らかり放題で、中世騎士の鎧やドリームキャッチャーなど謎のアイテムがゴロゴロしている。
アニメでは宿舎暮らしに変更されているが、これは米たにヨシトモ監督曰く「平賀は生活力がないので、餓死しないための措置」とのこと。
メモ魔でもあり、彼なりの法則によって床や壁に貼り付けられているらしく、他人に動かされると順番が狂うらしい。囲碁にヒントを得て独自のゲーム『天使と悪魔ゲーム』を考案したが、バチカン情報部のローレン以外は誰も平賀と対等に戦えない。
相棒のロベルト・ニコラスとはかなり仲が良く、固い信頼関係で結ばれている。