概要
ディスコ・キッド(Disco Kid)は、東海林修(しょうじおさむ)作曲の吹奏楽曲。1977年の全日本吹奏楽コンクールにおける課題曲である。
全日本吹奏楽コンクールの課題曲は、1970年代後半になるとポップス調の曲が多く取り入れられた。そのポップス調の課題曲の中でもこの曲は今日に至るまで根強い人気を誇っており、その愛好会があるほどの人気曲である。
曲の序盤で、楽譜には無い「ディスコ!」という掛け声を入れた演奏が当時のコンクールで評価されたことから、現在行われている演奏では演奏者と観客が一体となってこの掛け声を入れることが一般化している。
ポップス調の曲でありながらも難易度は決して易しくなく、演奏バンドは高度なテクニックとグルーヴ感を要求される事になる。
また、当時まだロックやエレキギターが不良が好むものという偏見や風潮が残っていた時代に、このような作品が課題曲として登場、普及していた事自体、日本の吹奏楽が時代を先取りした斬新さと柔軟性を持ち合わせていることを伺わせる。
曲の構成
ハイハットが刻むアップテンポのリズムに乗るピッコロのソロ、次いで加勢する輝かしいホーンセクション、そして会場全体が一体となった「ディスコ!」の掛け声で曲は幕を開ける。
所々にフィルインを散りばめるドラムの8ビート、エレキベースら低音楽器のリズム隊に支えられ、曲全体を通して軽快で小気味よいリズムと明るく賑やかなメロディが奏でられていく。
また、中間部のクラリネットによるスリリングなアドリブソロ、終盤のユーフォニアムの緩やかなソロなど、決して勢いと賑やかさのみに終始しないのもこの曲の特徴である。
主な演奏団体(関連動画)
東京佼成ウインドオーケストラ(Tokyo Kosei Wind Orchestra)
シエナ・ウインド・オーケストラ(SIENA Wind Orchestra)
海上自衛隊横須賀音楽隊(JMSDF Band, Yokosuka)
関連タグ
ディスコ ナイトハウス ミラーボール サタデーナイトフィーバー