概要
ベスパがゾロアットを重力下用に設計変更した量産型モビルスーツ。
長距離移動の際必要となるミノフスキー・クラフトをビーム・シールドを応用したビーム・ローターとした事で小型モビルスーツに搭載することを可能にした。
ビーム・ローターの特性を生かした広範囲に於ける運用を前提としたため、かつてのネオジオン製MS「バウ」のように可変・分離することが可能となっており、分離後は上半身がビーム・ローターを有するトップターミナルに、下半身はミノフスキー・フライトで飛行するボトムターミナルとなる。その為、特に作戦領域が広域に及ぶ際や対地掃討の任務にはトップターミナルだけで運用されることも珍しくは無かった。
しかし、分離・合体構造を採用した結果スラスター推力に伸び悩み、飛行能力をビームローターに依存しすぎているために機動性も低かった。加えて整備性にも難があり、革新的な技術を有している機体であったにもかかわらず、総合的にはそこまで優れたMSとは言えず、戦争終盤では完全に型遅れの旧型機という扱いを受けていた。
一方で欠点が多かった事が災いしてか本機を元に改良案が提案されており、トムリアットやドムットリアが生産された。
また、赤い機体色を採用したクロノクル・アシャー専用機も存在する。
機体データ
型式番号 ZM-S08G
頭頂高 14.8m
本体重量 8.9t
全備重量 21,2t
出力 5,120kw
推力 11,890kg×2、7,630kg×2
装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材
武装 ビーム・ライフル
ビーム・ガン兼用ビーム・サーベル×2
ビーム・ローター
ビーム/バズーカ
ガトリング・ガン
マルチ・バズーカ
対地爆雷コンテナ
ミサイル・ポッド×2
バルカン砲(トップターミナル)