竹林はるか遠く
ちくりんはるかとおく
竹林はるか遠くとは、日系アメリカ人作家のヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏による自伝小説である。
日系アメリカ人の作家である、ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏が手がけた、自身の自伝小説であり、昭和61年(1986年)にアメリカで出版された。
作者のヨーコ氏自身が、11歳だった頃に第二次世界大戦の終戦時に体験した、朝鮮半島北部の『羅南(らなん)』から『京城(けいじょう)』『釜山(ふざん)』を経て、日本へ帰国する際の、半島を縦断する決死の逃避行や、引揚後の苦労などの体験談が赤裸々に描かれている。
1986年にアメリカで刊行された後、戦争の悲惨さを訴える資料として数々の賞を受賞し、優良図書にも選ばれ、アメリカ全土で中学校用の教材として、多くの学校で使用されている。
その後、ファンの熱い要望もあって、平成25年(2013年)に、日本でも発売された。