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竹林はるか遠く

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たけばやしはるかとおく

竹林はるか遠くとは、日系アメリカ人作家のヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏による自伝小説である。

概要

正式タイトルは『竹林はるか遠く 日本人少女ヨーコの戦争体験記』で、サブタイトルが付く。

日系アメリカ人作家である、ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏が手がけた、自身の自伝小説であり、昭和61年(1986年)にアメリカで出版された。

内容は、作者のヨーコ氏自身が11歳だった頃に、第二次世界大戦の終戦時に体験した、朝鮮半島北部の『羅南(らなん)』から、『京城(けいじょう)』『釜山(ふざん)』を経て、日本へ帰国する際の、反日朝鮮人共産主義同盟朝鮮共産党軍などの抗日パルチザンや、現地朝鮮人たちの執拗な追跡や容赦ない襲撃をかいくぐりながら、半島を縦断する決死の逃避行や、引揚後の苦労などの体験談が赤裸々に描かれている。

1986年にアメリカ『So Far from the Bamboo Grove(竹の森遠く)』のタイトルで刊行された後、全米で大反響を呼んで数々のを受賞し、優良図書にも選ばれた。

また、戦争の悲惨さを訴える資料として、アメリカ全土で中学校用の教材に採用され、多くの学校で使用されている。

その後、ファンの熱い要望もあって、平成25年(2013年)に、日本でも発売された。

後に続編の『My Brother, My Sister, And I』も、2015年に『続・竹林はるか遠く 兄と姉とヨーコの戦後物語』という邦題で、同じくハート出版から発売された。

韓国人・韓国系人による反発

本作は韓国でも平成17年(2005年)に、『요코 이야기 (ヨーコ物語、ヨーコの話)』として訳出されたが、終戦直後の朝鮮人が、日本人女性子供迫害し、強姦などの性的暴行を行っている記述が含まれることから、韓国人韓国系アメリカ人が猛反発した。

韓国では後に発売中止となり、平成19年(2007年)には本作の教材使用禁止運動が行われ、活発なロビー活動を展開し、韓国領事館も米教育当局へ嘆願書を提出するなどの圧力をかけた。

その末に、一部の地域でのみ、教材から取り除くなどの対応がとられている。

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