顔が小さいほどスタイルが良く見えるなどの理由から、日本では1990年代末あたりから「小顔」であることが美人の条件のひとつであり、女性の憧れの対象となった。
日本には昔から「色の白いは七難隠す」(肌の色が白いと不美人であっても誤魔化せる)という諺とともに美白信仰があるが、
加えて現代は「顔の小さいは七難隠す」も加わったと言えるだろう。
「顔が小さい」というのは、現在の日本では容姿に対する褒め言葉だが、欧米では全く褒める要素にあたらず、日本在住の外国人は「何で日本にいると、顔が小さいって言われるんだろう?」と不思議に思うそうである。
むしろ「頭が小さい=脳みそが小さい(バカ)って意味?」と怒る人もいるので、外国人に対して「顔ちっちゃい~」などと迂闊に褒めてはいけない。気を付けよう。
日本人でも、生まれつき顔が小さい人(特に体型やファッションを意識したことのない男性)は「顔が小さいって褒め言葉なのか?」と正直疑問に思ったりする。
「小顔」とは、小顔に生まれつかなかった女性の憧れと、欧米人の恵まれたプロポーションに対する、日本人のコンプレックスが潜んだ言葉である。