概要
約1億1200万年前、白亜紀前期に生息していた古代の哺乳類。
左右の下顎骨が完全な形で発掘された。
その骨の大きさから、全長は10cm弱、体重は40g~50gでネズミ程度の大きさと推測されている。
学名のSasayamamylos kawaiiとは?
- Sasayamaとは、篠山市にある篠山層群のことで、
- mylosとは、ギリシャ語で「臼」を意味し、
- kawaiとは、河合雅雄にちなみ、
- iは、ラテン語の男性所有形である。
想像図は凶暴そうな顔つきでカワイクナイ。むしろコワイイ。
その凶悪な歯で虫を殻ごとバリバリ食べていたと見られている。
なお、歯の割合(前歯・犬歯・小臼歯・大臼歯)は人類を含めた現生真獣類と一緒であり、ササヤマミロスの化石はこの時代に哺乳類の歯が急速に発達したことを物語っている。