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西武6000系の編集履歴

2015-09-25 00:34:34 バージョン

西武6000系

せいぶろくせんけい

西武鉄道の、地下鉄乗り入れに対応した通勤形電車である。同社の車両では初となるステンレス車であり、現在の車両でも主流となる青のラインを初めて纏った車両である。全車が(今のところ)西武鉄道における量産車として、最初で最後のGTO-VVVFインバーター制御車である。

概要

西武6000系電車1991年に登場、第1・2編成が先行量産車(試作車)としてデビューした。1993年より量産車が登場し、製造は試作車から第17編成(6117F)までを東急車輛製造が製造。1996年から日立製作所が製造を担当し、従来のステンレス車体からアルミ合金車体に材質を変更、6050番台として区分けされた(6000系50番台、あるいは6050系と通称される)。

2008年度から予定されている副都心線への直通に備えるため(第1・2編成を除いた)、2006年頃より全ての編成に対して直通対応改造が施行された。施行内容として、外観面では前面FRP部分を保安上の問題(と、されているが…?)により、銀から白に塗色変更、正面・側面の種別・方向幕はフルカラーLED(行先部分のみ白色)に変更、今まで準備工事に留まっていた車外スピーカーを本設、乗務員室扉と付近の手すりを、東急線内の建築限界に合わせたものに変更した。室内では非常通報装置を東京メトロ10000系電車と同等品に変更、乗務員室は運転台デスク部分を含めて大きく改修され、将来の東急東横線への乗り入れに向けて、マスコンハンドルをツーハンドル式から東芝製(らしい)のワンハンドル式へと変更した。設備の増加に伴う計器類や配線を削減するためか、従来のコイト製モニタ装置から、三菱製TISモニタへと変更。同モニタ装置への各機能の集約を図った。このほか車掌スイッチの改良や、副都心線内でのワンマン運転時に使用されるATO装置、ITVモニタ装置等、元新宿線所属車両には新たにATC装置なども併せて設置された。2008年度より、6109Fを皮切りに客室ドア上部にスマイルビジョントレインビジョンと同等)と呼ばれるLCD案内装置やドア開閉表示灯を設置し、それに合わせてドアチャイムの改良も行った。

現在、6000系は試作車を除く全編成(6103F~6117F、6151F~6158F)が池袋線に小手指車両基地所属となり、新宿線に残留する試作車は2編成とも玉川上水車両基地(拝島線)所属である。(イベント・試運転・回送などでほんのたまに試作車が池袋線にくる。)


2013年3月16日の副都心線・東急東横線みなとみらい線の直通運転開始を契機に、大きく運用範囲を広げ、埼玉県から東京都心部を経由し、西武鉄道の車両では唯一、神奈川県内を走行している車両となっている。


2015年4月現在、6157F編成が従来の日立製GTO-VVVFインバーター制御から、PMSM対応の東芝製IGBT-VVVFインバーターへと機器更新された。同時に6156Fも、三菱製SIC-VVVFインバーターへと機器更新され、この車両の最大の特徴とも言える「あの音」がいよいよ聞けなくなりそうな予感。


試作編成6101F・6102F

新宿線に残留する上記試作車両は、地下鉄への直通を行わないため(ほぼ)原型のままとされている。先述したが6101・6102Fは試作要素が強い先行量産車であるため、改修工事の対象からはずされた。6103Fからの量産車および50番台とは、周辺器具やドア位置などが若干違っているため……とよく言われているが、実際にはドア位置の関係ではなく、乗務員室内の機器が量産車と異なることや、床下機器の配置の関係等、諸々の理由でコストが掛かることがわかり、改造が見送られた(らしい)。また東武9000系9101Fも試作車ゆえに、ほぼ同じ理由で改造が行われていないが、副都心線開業後の有楽町線に乗り入れたイレギュラーな事例があった。


幻の編成

有楽町線乗り入れ開始当初、スカートに黄色いSマ-クがついた編成がいた。これは当時、当該編成が有楽町線への乗り入れが不可であることを示していた。副都心線直通開始後も、改造待ちのため直通不可の編成が多く見られ、識別としてフロントガラス部に「Yマーク」を掲出していた。

稀に、事故の影響で一時的にスカートが外された状態で営業に入ることがあるが、主に新宿線に所属している編成で見られた。


イラスト

西武6000系 副都心線対応車


タグ

西武鉄道 西武拝島線 西武新宿線 西武池袋線 有楽町線 副都心線 東武東上線 東急東横線

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