概要
駅における行き先案内や乗車案内は昔から行われてきたが、それを列車内にも導入したものがこのトレインビジョンである。列車内という環境を活用して、次の停車駅や所要時間・乗換駅など「列車に乗っている最中の客」の視点から便利な情報を提供するのが大きな特徴。
種類
ランプ式
駅名部分にランプを仕込んで点灯させるタイプ。単純だが、新駅ができると大変に面倒。
海外の地下鉄や都市交通で多い。日本では横浜市営地下鉄3000A形など。
電光掲示板(LED)
わりと古くからあるタイプ。行き先や停車駅・行き先など基本的な情報が中心にはなるが、シンプルゆえに見やすいという長所がある。2行に分割してたくさんの情報を表示できるタイプもある。
東京近郊では減少中だが、意外にもJR東日本の大幹線東海道線はこれになっている。
液晶
情報を自由に入れることができるため、路線図の簡易表示や所要時間などの一括表示、現在の車両位置や開くドアの方向などを視覚的に伝えることができる。一方で縦書きタイプでも律儀にローマ字を横書きしているためローマ字の視認性は劣る。
なお、山手線や東急のように、1ドアに2画面以上並べて1画面は無音テロップのCMやミニ番組(トレインチャンネル)を放送するタイプもある。また2画面を連結したキワモノもある。海外で多い大型一枚画面も阪急1300系などで採用されるようになった。
ピクシブのイラストではこれの三菱タイプを再現したものが多い(実車も三菱タイプが多数であるため)。また「この鉄道にトレインビジョンがあったら…」という発想から、本来トレインビジョンを搭載していない鉄道のトレインビジョンや、架空鉄道のトレインビジョンなども少なくない。