がいよう(概要)
アイテム課金とは、オンラインゲームやソーシャルゲームで有料で配信されているダウンロードコンテンツなどを購入するシステムである。
日本では一部でも無料で遊べる要素がある場合、無料部分を強調し「基本無料(または基本料無料)」と呼ぶことが多い。ただし欧米では、特にゲームの根幹部分(勝敗やプレイ要素、プレイ回数など)に制限を設けず自由・無料(Free)とした場合にのみF2P (Free to Play) と呼称することが求められるため[2]、両者は本来異なるものである。 |
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要するに、欧米諸国では「お金を払わなくても最後まで遊べるゲーム」を『フリートゥプレイ』と呼称するというものであるのであるのに対し、
日本では「(最後まで不自由なく遊ぶにはお金がかかるけど)少しでも無料で遊べるなら『基本無料』って呼ぶ」というものなのであり、両者には大きな差がある。
課金アイテムの性質
ゲーム中では普通にプレイする限りでは入手が困難であるアイテムや、ゲームの難易度を下げるためのアイテムやアイテム所持数枠を増やすなどで利便性を高めるアイテムなどが販売される傾向がある。
ゲーム内で直接課金するものではないが、書籍やCDなどに付属するシリアルコードやネットカフェ特典などもまた、実質的には課金アイテムといえる。
問題点
こんな記事が存在している。
基本無料のアイテム課金制度が問題なのは、
基本無料のアイテム課金制度の“基本無料”の部分だけを強調してユーザーをおびきよせるが、その実態は有料アイテムを買わせたくなるような状況にユーザーを追い込むという点にある。
たとえば
「非常に魅力的な報酬だがその入手には一定期間内に特定の条件を満たさななければいけない」という制限時間タイプ。
ゲーム中でゲームを続けるためのエネルギー(スタミナ)を回復する有料アイテムが代表的で、イベントの開催期間を限定して、「有料アイテムを使わないとイベント期間終了までにノルマを達成することはできない」みたいなゲームバランスにすることで課金アイテムの購入を促進して、「もしノルマが達成できなければ今までの苦労が水の泡になる」という危機感を与えることで、さらなる課金に導くというマネーゲームにするのである。
景品くじ
ゲーム内アイテムやアバターを景品になっているガチャ(ガシャポン)と呼ばれる“景品くじ”が存在する。
モナコやラスベガスにあるカジノと違い、お金を賭けて当たりが出たところで現金がもらえるわけではないが、運要素が大きくからむため、一種のギャンブルともいえよう。
ここでしか入手できないゲーム内アイテムやアバターを景品になっているだけあって、
こぞってこの“くじ”を引くのだが、肝心のレアアイテムは出現率が低く抑えられていることが殆どである。
トレードが実装されているゲームを除けば、カードゲームショップで単品で売られているレアカードのようにお金を払えば必ずレアアイテムが手に入る…というわけではない。
そのため、運が悪ければレアアイテムを手に入れるまでの投資額は青天井となる危険性を秘めており、この有料の“景品くじ”の当選率の低さに対する怨嗟の声は鳴り止むことはない。
さらに、ドラゴンコレクションが火付け役となったコンプガチャと呼ばれる
「特定の組み合わせで揃えると、すごいレアアイテムを獲得できる“景品くじ”」は、
特段射幸性を煽るものとされ、遂には禁止されるに至った。
しかし、“景品くじ”自体は今でも無くなることなく相変わらず猛威を振るっているのであった。
こんな くじびきに まじに なっちゃって どうするの
ちなみに、欧米諸国では、この“景品くじ”そのものが禁止されている。
リアルマネートレーディング(RMT)
以上の手段で入手したレアアイテムをトレードすることができる作品の場合、
現実世界の財産(お金など)とゲーム内財産(レアアイテム)の交換が可能になるという現象が発生する。
レアアイテムを取引の材料にするとなると、それに相当する価値のアイテムを持ち合わせていなければ取引する分も課金で入手しなければならないので需要が増し、そのレアアイテムの価値が増すことになる。
RMTは殆どのゲームで禁止されている行為なので絶対にやってはいけない。
最後に
全てのゲームに開発費や維持運営費がかかるのは当たり前のことである。ゆえに、余程大きなスポンサーがバックに付いているか、運営自体がアフィリエイト収入などを得ており、それにゲームとリンクさせているなどの収益構造が無い限り「完全無料ゲーム」の実現は不可能である。ゆえに、運営側と消費者側の信頼関係が損なわれないような適切・ほどほどの課金モデルの構築が望まれるところである。