概要
「瑞獣」は、動物達の長だと考えられた瑞兆として姿を現すとされ、何らかの特異な特徴を持つ動物のことである。
一般的にはその中の四神(四大聖獣)である「応龍」、「鳳凰」、「麒麟」、「霊亀」の四大瑞獣のことを「霊獣」「四霊」とする場合が多い。
- 応龍「変幻」優れた知性を持つ人が生まれると姿を現す
- 鳳凰「平安」平安な治世に姿を現す
- 麒麟「信義」仁の心を持つ君主が生まれると姿を現す
- 霊亀「吉凶」治水の才を持つ帝王が生まれると姿を現す
また「四神」という方角を司る「霊獣」もいる。
- 青龍「東、春、青」
- 朱雀「南、夏、赤(朱)」
- 白虎「西、秋、白」
- 玄武「北、冬、黒 」
主に「霊獣」は、「獏」、「麒麟」、「飛竜」、「竜馬」、「獬豸」など架空の動物がほとんどであるが、「獅子」、「象」、「犀」など実在する動物もいる。しかし想像上の霊獣として描かれた姿なので、実物とはかなり異なっている。
あくまで「めでたい動物」という意味あいがあるものなので、伝説上の動物でなくてもかまわないのである。