概要
一角を持つ麒麟に似た一角獣。人の善悪を理解する力に長けている。
麒麟のように鱗で覆われておらず、代わりに全身は羊のようにもこもこ。そのため日本での別名は神羊。
紛争において理が通っていない者、すなわち悪人を自身の一角で刺し貫く。
正義と公正を象徴する事から「瑞獣」の1体とされている。
古代中国では法律に携わる役人は、この獬豸が飾られている帽子を被る。
中国語では獬豸をシエチー(Xiezhi)、上古中国語ではグレールデ(Grerde, ɡreːʔrdeːʔ)もしくはグレーデ(Grede, ɡreːʔdeʔ)と呼び、満州ではトントゥ(Tontu)、ベトナムではザイチャイ(Giải trãi)と呼ぶ。
韓国では「ヘテ(Haetae)」または「ヘチ(Haechi)」と呼ばれるが、外見は短い角を持つ唐獅子や狛犬のような姿となっている。