「大動脈を噛んじゃった!」
概要
現代社会で共同生活をしているヴァンパイアたちの日常を俳優たちの即興演技とモキュメンタリータッチで描いたコメディ映画。
これまでのヴァンパイア映画にはない斬新な設定が評判を呼び、トロントやシッチェスなどの映画祭で観客賞に輝いた。
ヴァンパイア映画の小ネタが満載で『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』というタイトルは『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』をもじったもので、ビデオカメラでヴァンパイアに密着するのはMTVの老舗番組『リアルワールド』がベースとなっている。また、ヴァンパイアの主格の一人ヴラドは小説『吸血鬼ドラキュラ』のモデルになったルーマニアの串刺公ヴラド三世がモチーフ。言葉を喋れないピーターは『吸血鬼ドラキュラ』を無許可映画化した『吸血鬼ノスフェラトゥ』のノスフェラトゥにそっくりである。
他にも様々なパロディが出てきて、『トワイライト』に至っては映画内でタイトル出してネタにしている。
ストーリー
ニュージーランドの首都ウェリントンで一緒に暮らす、379歳のヴィアゴ、183歳のディーコン、862歳のヴラド、そして8000歳のピーターは、夜な夜な楽器演奏会やセクシーダンスをして過ごし、たまに郊外に飛んでいっては馴染みのパブで遊び狂う、なんとも奇妙で陽気で愉快な日々を過ごしていた。
そんなある日の晩餐。ピーターが大学生のニックにうっかり噛みつき、彼をヴァンパイアに変えてしまう。やがて、ニックが親友のスチューをシェアハウスに招き入れ、大騒動が巻き起こる……。
登場人物
吸血鬼 ヴィアゴ (379歳)
きれい好きで口うるさいが、面倒見の良さはハンパない。リーダー的存在。トランペット担当。
吸血鬼 ヴラド (862歳)
古株の変態ヴァンパイア。拷問好きで特に串刺しするのが好き。昔の異名は「串刺公ヴラド」。弦楽器担当
吸血鬼 ディーコン (183歳)
ナチス・ヴァンパイアを自称する若いヴァンパイア。反抗期の問題児だが、編み物が好きなカワイイ一面も。コントラバス担当。
吸血鬼 ピーター (8000歳)
ディーコンとニックをヴァンパイアに変えたお父さん的存在。高齢なのでよく寝てる。音楽はやらない。