魔女界(おジャ魔女どれみ)
まじょかい
住人は全て魔女と呼ばれる女性たちが住んでいる異空間。
人間界の世界各地に滞在している魔女の住処に一つはある扉を出入口として自由に行き来することが出来る。
ただ、この世界を舞台にした話が展開されることは数えるほどしか無く、「ナ・イ・ショ」や小説版に至っては全くの門外だった。
これは『おジャ魔女どれみ』自体が人間界を舞台にしたどれみたちの物語を主軸に置いていることが要因と推察される(特に「ナ・イ・ショ」は「も~っと!」の補足番外編なので、魔女界で語るべき物語はそこで語られきっているため、ますます魔女界を舞台にする必然性がなくなっている)。
女王様の位に属する魔女(および、それを支える相談役となる元老院)によって統治されており、そこで生まれた魔女は、それぞれに職業を持ち仕事をするなど、ほぼ人間と似たような生活を送ったりしている。
はるか昔には人間界との交流があったが、先々代の女王様が人間界に嫁いだ数十年後から、魔女ガエルの呪いが蔓延した事もあり交流が断絶している。
とはいえ、完全な断絶ではなく有志の魔女たちによって人間界各地のMAHO堂(魔法堂)は維持されており、民間レベルの最低限の交流は細々と行われていたりする。
この世界が生み出された歴史や過程等は一切語られていない。
が、かつて大規模かつ凄惨な数百年にも及ぶ王位継承争いが存在した事が語られている。この時の争いは、平和を導く白いゾウ(パオちゃんのご先祖)の出現で調停へと至ったとされる。
しかし、その影響は決して小さいものではなく、このために魔女界の世界としての地力(国力)や文化は大きく衰退したという。
また、この時の争いで次世代を生む花(後述)の株も大きく弱体化。現女王様あたりが、その影響を受けずに済んだギリギリの世代であり、以降の世代では極端に「花の繁殖率」と「つぼみをつける確率」と「つぼみが花となり子を出む確率」が著しく低下した。
この世界の住人である魔女は、花(ウィッチークイーンローズ)から生まれており、その過程を目の当たりにした魔女が親権を持ち1年間育てるという仕来りがある。
また、この花からは常に双子が生まれる、とされているが、これが上述した王位継承争いに至った一因となったため、この事は時の女王様と元老院によってトップシークレット扱いとなっている。
なお上述の少子化の事情により、ウィッチークイーンローズは現在では女王宮の庭園にて厳重かつ計画的に管理・育成されている。
ゆえに、この世界の魔女たちは互いに姉妹がいる事を知らずに育つ事となる。が、それゆえの縁というものはそれでも断ちがたいらしく、中には互いに姉妹である事を知らずして親友や同居人になったり、逆にライバルとなって張り合ったり敵対したりする者もいたりする。
次代の女王となる者、元老院の座に就く者は、その時に双子の存在を教えられる事になるが、それでも基本的には互いが出会う事は禁じられており、よほどの事が無い限りにおいては姉妹がまみえる事は無い(このヒトとこの子はゴネにゴネて元老院から特例を引き出し禁を破っていたりするが)。
動生物類も存在しており、その大半は人間の言葉が喋れる。
作品内に登場する魔女の多くは人間界で言う中年層以降か赤ん坊・幼年層に限定されており、どれみたちと同年代もしくは若年魔女は数えるほどしか登場していない。
ちなみに漫画版#ではボオちゃんによって大火事にみまわれている(自然の多い魔女界では火事はボヤのレベルでも特に致命的な大災害になりやすい)。
城
魔女界の女王様が住んでいる御殿。城内では人間界でいう小学生ほどの年代の魔女たちが働いているらしい。
魔女幼稚園
1年間の子育てを終えた赤ん坊魔女が親元を離れて預けられる、人間界で言う寄宿制の保育園あるいは託児所的施設。マジョミラーが園長、マジョポンとマジョピーが保母を勤める。タコの八太郎とイカのスルメ子との間に生まれた、アタリメ子は他の園児たちとは違い、自分の家から通園している。園児が何年で卒園できるか、卒園後の園児の進路等については語られていない。
魔女問屋
魔女界における物品流通の拠点。建物は魔女界でもかなり高層で、その大きさは上の方が霞んでよく見えないほど。マジョドンが総元締を勤める。
魔女動物園
その名のとおり動物たちがいる施設。パオちゃんもかつてはここで保護されていた。
魔女ガエル村
魔女に戻るあてのない魔女ガエルたちが暮らす村。クイーンズガーデンの裏にある。村長はマジョリード。
魔法研究所
魔法の研究機関。役に立つ物から立ちそうもない物まで、いろんな発明品が作られている。建物は魔法のランプ型で、その火口にあたる部分は発明品失敗時の爆煙排気孔であり、人間界を行き来する扉にもなっている。