「こっちがゴクで、こっちがマゴク。そして私はエスケイプ、すっごくいいモノよ。あなたはいいモノかしら?」
概要
演:水崎綾女
「ヴァグラス」の幹部であり、メサイアが生み出した新たなアバターである。「いいモノ」が口癖。
メサイアを「パパ」と呼び慕っており、エネトロンを集めることを優先するエンターと異なり、
人間を苦しめ、メサイアを喜ばせること、そして自分自身を満足させてくれる「いいモノ」と戦うことを最優先にしている。そのためエンターとは度々いがみ合っている。
自分で生み出したメタロイドを思い通りに動かなかったという理由で蹴飛ばすなど、メサイアの快楽嗜好をそのまま形にしたような性格。
また、自分と互角以上に渡り合ったブルーバスターを「いいモノ」として気に入っており、個人的に戦闘を挑むなど強くこだわっている。
黒色の「ゴク」、白色の「マゴク」と呼ばれる2丁の銃剣が武器。銃のグリップについている飾りは実体化して襲い掛からせることも出来る。
エンターがメタロイド生成にノートパソコンを用いるのに対し、彼女はタブレットを用いている。
上半身の露出が高い服装だが、29話では本格的な戦闘に備えてか戦闘用のボディスーツを着用しており、大幅に露出が減った。
その正体は13年前の転送によってデータ化した転送センターの研究員一人ひとりのデータを複合させて作られたアバターであり、「ゴク」「マゴク」はその内のヒロムの母親が大切にしていた犬の置物の名前から取られたものだった。
亜空間での攻防以降、エンターがメサイアのバックアップデータであるカードをばら撒くなどの行動をとっていることから彼に不信感を抱いており、メサイアを救うため独自の行動をとろうとしている。しかし、エンターが自身の身体にメサイアカードを取り込んでいたため、彼に必要以上に逆らうことはできなずにいた。
しかし、メサイアを新たに作り替えようというエンターの真意を知ると、彼からカードを奪い、さらにメガゾードζで握りつぶした。そして、メサイアをさらに進化させようとするが、その過程で自身もメサイアに取り込まれてしまった。
その後、エンターによって有機物である花を合成され、同時にエンターに従順になるように調整される。これによってエンターを「パパ・エンター」と呼び、彼をメサイア同様に認識するようになる。同時に過去のメモリーが全て初期化され、ゴーバスターズたちのことも忘れていた。更に破壊されてもバックアップデータから再度再生させられるが、そのたびにメモリーが初期化される。そして再生の度にバックアップに欠陥が生じ、エンターからは「データの残骸」と呼ばれるまでに悪化。無尽蔵にカラスや犬などの生物を吸収し、錯乱状態でゴーバスターズに挑み、周囲の建造物も巻き込んでエスケイプζとなるもゴーバスターキングに倒され、消滅した。
余談だが、女性の顔出し幹部は炎神戦隊ゴーオンジャーの害水大臣ケガレシア以来であり、2010年代初となる顔出し女性幹部である。
エスケイプ・エボルブ
Mission37以降登場した強化形態。
エンターに不信感を示したエスケイプが新たなデータを取り込んで変貌した。
通常よりも戦闘能力が大幅上昇し、ゴクとマゴクの鎖部分を鞭の様に振り回して攻撃する能力が追加された。その射撃力も更に強化されている。
しかし、エンターによれば、『存在が不安定になる』可能性があるらしく、長くはこの姿でいられない。
花が合成されてからは両腕が巨大な花弁となり、その花から炎を放って攻撃する。そして更に有機物を合成した状態では全身に様々な動物の一部が融合した、さながらキメラのような不気味な姿となっていた。
エスケイプζ
かつてのメサイアのように周囲の建造物と一体化し、変化した姿。巨大な花弁と獣の腕を武器とする。