コンテストにおける落選
pixivに限らず、イラストコンテストや漫画コンテストが出版社や企業などの主催などで開かれている。
そこで入選すればコンテストの規模などにもよるが一気に有名になったり、プロへのステップアップへつながる可能性が一気に上がる。が、賞品やコンテストの規模が大きいとその分投稿者のレベル高まるし、審査側の目もより厳しくなる。
作品は主催側によるふるいにかけられ、賞に該当しない作品はすべて落選ということになる。
落選した作品をコンテスト終了により自由に公開できるようになるため(応募方法がpixivなどに投稿することが条件になっているものは除く)作者本人の手で一般に公開されるときに付与されるタグである。投稿コメントには世間に出ることが叶わなかったという意味で供養という一言が添えられていることもある。
賞に該当しないといっても、作品が主催側の要求するレベルに達していなかったというのもあるが、主催側の要求する絵柄・作風などに合うか、つまり需要を満たしているかということも加味されるため作者のレベルは高いからといって即入賞、というわけではないと思われる。
また賞の数に対して作品数が多いとこれまた入賞が難しくなる。
人間である以上、落選の宣告は自分を否定された気持ちや悔しさなどの負の気持ちでいっぱいになってしまうものである。だがいつか入選し星を掴むにはそういう負の感情を乗り越え、諦めず作品を作り続けることが一番大事なのかも知れない。
同人イベントにおける落選
特に大きいイベントでは会場に収容できるサークル数以上にサークル参加希望者数が多くなりがちなため、抽選でサークルスペースを与えるサークルを選ぶことが多い。このとき抽選に外れたサークルが落選となり、そのイベントにサークルスペースは与えられない=サークル参加ができなくなる。コミケでは「抽選洩れ」と呼ばれる。こちらではサークルカタログに載せることが叶わなかったサークルカットなどが「供養」される。
抽選の基準はイベントにもよるためこれという基準は不明だが、すくなくとも申込書に書くべき内容に抜けがあるいわゆる「書類不備」は大体のイベントで問答無用で落選となる。
たとえ同人イベントとはいえ申込書は立派な書類なので、以下の例は書類不備とみなされやすい。イベントにもよるが、記入すべき内容はちゃんとチェックしておこう。
同人イベントにおける主な落選理由
・「申込者名」や「サークル代表者名」に本名ではなく、空欄またはHNを書く
・住所を書かない、または虚偽・不完全(アパート名が無いなど)な住所である
・真面目に書くべきところにおふざけのネタを書く(例として、職業欄に「プロデューサー」や「提督」と記入するなど。なお、プロデューサーや提督は役職名であり、職業名ではない)
・そもそも、文字が汚すぎて判読不能
大きいイベントだと会場もでかいが、参加希望者数も当選倍率もハンパではない。そのため当落発表の時点でひとつの祭りとなることが恒例である。
特にコミケはサークル参加申し込み数が飛び抜けており、公式発表によれば毎回5万サークル程度の申し込みのうち1万5千を超える落選サークルが発生している。そのため連続で落選してしまうことも珍しいことではない。
残念ながら、サークル参加で落選してしまった・・・
同人イベントの場合、落選が確定したからといってすべてが終わるわけではない。
具体的には落選した場合は以下の行動を取ることになる
1.知り合いなどのスペースに置かせてもらう(委託する)
2.そのイベントで物を出すことを諦める
落選した以上、基本的に2を選ばざるを得ないのだが、知り合いなどを通じて1を選ぶ人も居る。ただしあくまでも「置かせてもらう」立場であるし、イベントによっては委託についてのルールもあるので、委託したからといって委託先サークルに任せっきり、にはできないのである。委託のルールはもちろんだが、頒布数の管理といったお金に関わる内容もあるためである。
また2を選び物を出すことを諦めたとしても、そこでそのイベントでのサークル活動が終わりというわけではない。
さらに落選した場合は手数料を除いたサークル参加費を返金してもらえることがほとんどである。面倒かもしれないが、次のイベントのためにイベントに応じた手続きで返金を受け取ろう。