晴らせぬ恨みを晴らし
許せぬ人でなしを消す
いずれも人知れず
仕掛けて仕損じなし
人呼んで、〔仕掛人〕
ただしこの稼業、江戸職業づくしには、載っていない
(必殺仕掛人オープニングナレーションより)
概要
時代小説作家池波正太郎の代表作である仕掛人・藤枝梅安及びその原点である短編集『殺しの掟』をモチーフにしつつ、同じく池波作品である鬼平犯科帳を組み合わせた艦隊これくしょんの二次創作小説である。第13鎮守府の二代目司令官である仕掛人、輝梅安と、同じく仕掛人である阿賀野型姉妹と、前任の司令官であり元締の山本半右衛門を中心とする裏稼業もの。現時点で其の壱と其の弐までが掲載されている。
登場人物
輝梅安
現第13鎮守府司令官にしてこの道17年のベテラン仕掛人。殺しには太さ数mmの殺し針で相手の急所を突き刺す。モデルは藤枝梅安。
第13鎮守府第1水雷戦隊旗艦。仕掛人の一人であり、殺しの際は笹笛を吹きながら、相手に堂々と「仕掛人、軽巡矢矧」と名乗ってから、長ドスで相手を斬り裂く。モデルは西村佐内。
山本半右衛門
前任の第13鎮守府司令官。現在は自宅を改装して料亭『音羽屋』を営んでいる。実は裏の世界では〔鬼の半右衛門〕の名で通った仕掛人の元締である。梅安達の依頼は基本この半右衛門からのルートである。「世のため人のためにならない殺しはしない」という強い信念を持つ。モデルは音羽の半右衛門。
日進、春日
春日型装甲巡洋艦をモチーフにしたオリジナル艦娘。半右衛門配下の密偵で、通り名はそれぞれ〔おひろめの日進〕、〔油紙の春日〕。
長谷川源蔵
江戸寛政の頃に盗賊達から〔鬼平〕と恐れられた火付盗賊改役長谷川平蔵宣以の子孫にして海軍警務隊長官兼第7鎮守府司令官。〔阿修羅の源蔵〕の名で裏の世界で恐れられている。