ミクリオ
みくりお
概要
『テイルズオブゼスティリア』の登場キャラクター。名前の英字綴りは「Mikleo」。
主人公スレイの幼馴染み。若い天族の少年であり、親友スレイと共に「天族の杜(もり)・イズチ」で育った。イズチで天族と一緒に過ごしてきたスレイには姿が見えるが、普通の人間からは姿が見えない。
スレイの言動に冷静なフォローを加え、精神面から支えるパートナー役。
スレイとは「世界中の遺跡を冒険する」という共通の夢を持つ無二の親友。
古代に関する知識も豊富で、スレイと一緒に古代遺跡探検をすることが趣味。
時にスレイと古代に関する議論を戦わすライバルでもあり、スレイと共に育った家族である。
性格
外見は幼く見えるが、理知的でしっかり者。面倒見が良く細やかな性格。
また、繊細な容姿に反し、いじられどつかれまくる律儀なツッコミキャラ。
気を許した者にしか見せないが表情は非常に豊かであり、妙に素直で子供っぽい。
いじりには滅法弱く、エドナからは「ミボ」(ミクリオ坊やの略)、ザビーダからは「ミク坊」と呼ばれ、メンバーからはよくからかわれている。スレイとほぼ同い年の為、長命の天族の中でも非常に若く、PTの天族の中では最年少。ソシャゲ等では「断固遠慮する!」という言い回しを多用するが、無茶振りを断り切れないことも多い。
食事も睡眠も必要としない天族だが、イズチでは人間と同じ生活様式で育てられた。天族に育てられたスレイを心配し、アリーシャやロゼのような人間の仲間がいて欲しいと感じている。
初期は火を使った料理を苦手とするが、次第に克服し、最終的にはPTで唯一全種類の料理が可能になる。一行からは「お菓子係」としてよくお菓子をねだられている。
隠れて天響術の修行をする、低い身長をカバーするため長杖を武器とするなど、陰で涙ぐましい努力を重ねるタイプ。
博学で理知的。将来は本を書いてみたいと考えている。
吠えられるのが怖いので犬が苦手。吠えない小動物は平気だそうである。
憑魔にとっては「うまそうな匂い」がするらしい。利き手は左。
容姿
毛先が水色がかった銀髪、白い肌、紫色の瞳、長い睫毛といった儚げな造形。
肩にスリットが入った薄いグリーンブルーの衣装を纏っている。
額当て(サークレット)をしており、見られるのを恥ずかしがる。
朴念仁のスレイや女好きのザビーダも認めるほどの人目をひく美貌だが、見えないので本人にいまいち美形キャラの自覚がなく、豊かな表情とのギャップには定評がある。
チャット絵は儚げな憂い顔から少女のような笑顔、豊富なギャグ顔まで幅広い。
天族は長寿になるほど白い衣装を纏うので、年若いミクリオの衣装には白い部分が少ない。ミクリオの開始時点の外見年齢はスレイと同じであり、そこにはミクリオの意志が働いているという設定。
戦闘
天族が使用することが出来る特別な力「天響術」が使うことが出来、水属性の天響術を使用する。
スレイとの体格とリーチの差を埋めるため、身長以上の杖を武器とし、根棒のように振り回して戦う。
長杖を使った近接戦だけでなく、天響術を使った中距離での戦闘も得意とする。
天響術は水属性を中心に射出系と範囲系の術を持ち、追撃・反撃の対応が可能。
単体回復ではPT内で最も優れた能力を持つが、集中力が低い。
ボールス遺跡北西部の瞳石を拾い、2週目のクリアデータで宿屋のロングチャットを見てからイズチに里帰りすると秘奥義イベントが発生。
ネタバレ
攻略本のスタッフインタビューによると、スレイとミクリオの「2人で1人の主人公」の役割をもっており、ミクリオは言わばもう一人の主人公のような立ち位置。主人公のパートナーとなるキャラクターであるため、扱いがヒロインの一人のようだと言われることもなきにしもあらず。
スレイが意外に冷静で落ち着いている分、一見クールなミクリオの方が感情を表すなど、スレイとの信頼関係は非常に強くお互いに必要な存在となっている。その関係は作中でも「水魚の交わり」「異体同心」に例えられる。
スレイが外の世界に行くことをあらかじめ予期しており、スレイと共にイズチを出奔。導師となったスレイの足手まといになりたくないミクリオだが、スレイからはミクリオを危険に晒したくないという理由で契約を拒否されトラブルとなる。
人間のアリーシャやロゼに友好的。アリーシャがいじられると庇う事が多く、アリーシャの国内での処遇に怒りを見せ、彼女が契約を解除した時は「見えないのが寂しい」と呟いている。ロゼからは一方的にいじられ言い負ける事が多い。
一方で、スレイが一時的に霊応力を失った時などは、「天族の自分が人間のスレイと同じものを見たり聞いたりできているのか正直わからない」と言い、天族である自身は本当の意味で導師の宿命を共感できるのかというやや複雑な思いを覗かせる。「ロゼの方がスレイのことをよく見ているのかもしれない」とも言っており、自分が人間であれば、同じ時間を生きることができたなら、導師の宿命にもっと寄り添い癒すことができたのではないかという葛藤を抱える。
スレイが右利き、ミクリオが左利きであるためか、スレイの左隣がミクリオの定位置となっている。
ただし、スレイの右目失明中は常に右側に立ち、水神依時はスレイの目になって狙いを付けるなど、失明をただ一人察し黙ってカバーしている。また、決戦前夜にスレイが選択を告げる時、スレイは自身の右側にミクリオが来るよう立ち位置を移動する。
スレイとミクリオの間で何らかの同意があったとき、手の甲を合わせる仕草をする。作中のイベントシーンでは旅立ち時、陪神契約時、決戦前夜でこのポーズをするが、それぞれ右手同士、左手同士、利き手同士と差し出す手が異なる。これは利き手を差し出すときは自分の意を通す、利き手と反対の手のときは相手の意を受け入れるという気持ちを表していると推察される。
真名は「ルズローシヴ=レレイ」で「執行者ミクリオ」の意。
「赤ん坊のころ拾われイズチに連れてこられた」「先代導師の映像を見て不自然にぼーっとする」等、出自についての謎が仄めかされていた。真名の意味もある宿縁に起因したものだと思われる。
以下出自に関するネタバレあり
実は先代導師が興したカムランという村の出身で、「天遺見聞録」の著者である先代導師ミケルの妹ミューズの息子である元人間。
災禍の顕主であるヘルダルフがまだ人間だったころ、戦争の拠点としてローランスにカムランは接収されるが、いざ戦端が開かれるとローランス軍はカムランを見捨て逃亡。兵達によってカムランの村人は虐殺され、その際ミクリオも火傷による致命傷を負う。友であるマオテラスの憑魔化、カムランの壊滅、そして未来の希望でもあったミクリオの死に絶望したミケルはヘルダルフに憎悪の念を抱き、ミクリオをマオテラスの生贄に捧げ、ヘルダルフに「永遠の孤独」の呪いをかけた。
これが災厄の時代の始まりである。
人間であるミクリオは全身火傷を負い、マオテラスに捧げれて死んだが、マオテラスの力か、ミューズの祈りからか天族へと転生。もう一人のカムランの生き残りであったスレイととともに未来の導師と倍神とするため、ジイジによってイズチへと連れてこられた。
終盤のミクリオは次々と不幸に見舞われることとなる。
ちなみに、ミクリオの初期装備の古代のサークレットの祝福名は「博愛の額当」であり、効果は火傷を軽減するもの。
以下エンディング後のネタバレのため要注意
外見の成長は「また会えた時にわかってもらえるようにこれくらいにしておこう」という程度とのこと。
衣装は白い。