聖槍十三騎士団
せいそうじゅうさんきしだん
独語表記ではLonginus∴Dreizehn∴Orden
略称L∴D∴O
概要
第二次大戦中、第三帝国の裏の裏で結成された国家すら滅ぼしうる十三人の魔人の軍団。
元々は政府高官の御遊びだったものを、本物の魔術師が本物の魔人の集団へと変貌させてしまった。
団内での上下関係は、首領のラインハルト・ハイドリヒと副首領のカール・クラフトが同格、その下にラインハルトの近衛である3人の大隊長、そしてその他の平団員といった風になっている。
各団員は占星術、ルーン、大アルカナを用いた黒円卓という魔法陣の霊的加護が宿っている。また、規格外のマジックウェポンである聖遺物を武器として自在に操る、メルクリウスの創始した超魔術・永劫破壊(エイヴィヒカイト)を使いこなす。
なお、各団員はメルクリウスから魔名と呪いを授かっているが、その内容は何かと嫌味ったらしいものが多い。
目的
聖槍十三騎士団の目的は、世界に満ちている「既知感」という名の牢獄(ゲットー)の打破。
その目的を成就するにはラインハルトを流出位階にまで引き上げる必要がある為、ベルリンと日本の2度に渡って大儀式:黄金錬成を行っているのである。
本編開始前のベルリンでの大儀式では、ラインハルトの創造を異界で永続展開する(本来、創造は時間制限がある)という流出一歩手前まで至った。本編での日本の諏訪原市の大儀式では、そのラインハルトを異界から帰還させて流出位階へと新生させようというものである。
ラインハルトに続いて異界へと行ってしまった3人の大隊長を除き、現存する各団員に対して「各々怒りの日まで魂を集めよ。さすればその量に見合った恩恵を与える」と双首領から言われており、平団員は「不老不死」や「死者蘇生」といった各々の願いの為に魂集めに精を出している。
なお、本編における現世組の団員同士の仲はかなり険悪。
Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey~の作中、すなわち1944~1945年時点ではラインハルトらが現世に存在した為に統制が取れ、比較的穏やかなムードだった。
しかし、彼らが不在となって長い年月を経た結果、人間関係が腐敗してしまった。大体はあの性格の悪い神父が原因なのだが。
メンバー
席次 | 名前 | 魔名 |
---|---|---|
一位 | ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ | 愛すべからざる光(メフィストフェレス) |
二位 | 櫻井武蔵→櫻井鈴→櫻井戒→????? | 死を喰らうもの(トバルカイン) |
三位 | ヴァレリア・トリファ | 神を運ぶ者(クリストフ・ローエングリーン) |
四位 | ヴィルヘルム・エーレンブルグ | 串刺し公(カズィクル・ベイ) |
五位 | ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン→櫻井螢 | 戦乙女(ヴァルキュリア)→獅子心剣(レオンハルト・アウグスト) |
六位 | イザーク・アイン・ゾーネンキント→氷室玲愛 | 太陽の御子(ゾーネンキント) |
七位 | ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン | 鋼鉄の腕(ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン) |
八位 | ルサルカ・シュヴェーゲリン | 魔女の鉄槌(マレウス・マレフィカルム) |
九位 | エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ | 魔操砲兵(ザミエル・ツェンタウァ) |
十位 | ロート・シュピーネ | 紅蜘蛛(ロート・シュピーネ) |
十一位 | リザ・ブレンナー | 大淫婦(バビロン・マグダレナ) |
十二位 | ウォルフガング・シュライバー | 悪名高き狼(フローズ・ヴィトニル) |
十三位 | カール・クラフト | 水銀の王(メルクリウス) |
※なお、席次は序列を示したものではない。
初期メンバーはラインハルト、カール・クラフト、ヴィルヘルム、シュライバー、エレオノーレ、ベアトリス、リザ、ヴァレリア、ルサルカの9人。
そこにヴァレリアが強制収容所で引き込んだシュピーネ、高官からの偽槍製作の依頼で訪独していた櫻井武蔵を加え、ゾーネンキントは初めから予約席。
最後の一人であるゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲンは城の戦奴の殺し合いから選出された。