概要
影山茂夫が通う塩中学校の不良と抗争していた黒酢中学校で裏番長を担っていた中学生。通称「テル」 不良学生には「テルさん」と呼ばれている。
圧倒的な強さで不良学生の頂点に立っていたが、実は超能力者であり喧嘩に超能力を応用していた。モブが初めて出会った自分以外の超能力者。
金髪でイケメン、物心ついたころから勝負ごとに負けた事がなく、己の才能に絶対の自信を持っていたが、モブとの出会いが彼を(色んな意味で)大きく変えていく事となる。
作中における活躍(ネタバレ注意)
不良同士の抗争に巻き込まれた肉体改造部と衝突した際にモブと遭遇。
お互いに自分以外の超能力者との初めての出会いだったが、超能力を用いてお山の大将を気取っていたテルは同じく能力者であるモブを激しく敵視する。
「自分は特別なんだ」と言い続ける事が己のコンプレックスである事をモブに見透かされ二人は激しく衝突。その対峙は互いのアインデンティティのぶつかり合いに発展し、予想しえぬ結末を見る。
作中より引用
「テルはモブの超能力を上回る事ができなかったが モブは自分の身を守る事ができなかった。
互いの拠り所を拒絶し合った結果 そこに勝者はなく・・・虚無感のみが両者の胸に深く刻まれる結果となった。」
その後モブの影響で考えを改め、モブを仲間、ひいては親友として接するようになる。
モブから指摘を受けた「超能力以外に自分に自信が持てない」という事は、本人にとっては事実ではあるものの、実際は知能、超能力ともに万人に一人の才能の持ち主である。
一度見た他人の能力を自らの物にして、オリジナルを超える完成度まで昇華させ、秘密結社「爪」との対決においては複数の大人超能力者を相手に圧勝。
超能力が未熟だった「覚醒ラボ」の教育役を買って出て、彼らの才能を伸ばした為 教育者としても優れる。
集団戦では作戦の指揮をとり、各上の相手に対しても巧な口論戦でブラフを看破。
ジョジョの奇妙な冒険で言うなら空条承太郎、HUNTER×HUNTERで言えばジン=フリークスレベルのスペックと言える。
影山茂夫が「モブキャラクターのような主人公」ならば、テルこそが「主人公のような脇役」なのかもしれない。
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