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オムラ・インダストリの編集履歴

2016-07-31 10:51:01 バージョン

オムラ・インダストリ

おむらいんだすとり

オムラ・インダストリとは、小説『ニンジャスレイヤー』に登場する架空の企業である。

◆忍◆ 組織名鑑#5 【オムラ・インダストリ】 ◆殺◆

ネオサイタマの重化学を支えるメガコーポ。政財界におけるその権勢は労働者の奴隷的搾取により成り立つ。

家柄を重視するため重役はすべてオムラ一族の血筋で、遺伝子クローニングを行っているという噂もある。

独自に企業ニンジャも抱える。


「モーターヤッター!科学の勝利だ!」

―モーティマー・オムラ

概要

日本の重工業を独占的に牛耳っている暗黒メガコーポであり、ヨロシサン製薬と並ぶ暗黒メガコーポの代表格。

オムラ一族が代々の社長を務めている他、関連企業を含めた重役クラスの社員も少なからずオムラの血を引いた者が占めているなど家柄を重視した体制が特徴。第1部時点での社長はモーティマー・オムラ。会長は父のアルベルト・オムラであるが、後述のモーター理念に関しては反目しあっている。


各種サイバネ兵装から施設の防衛設備に至るまで数々のハイテック機器を開発しているが、なんといっても特徴的なのが、「モーター理念」に基づいて開発された「ロボ・ニンジャ」と称される戦闘ロボット群である。

重武装と重厚感が醸しだす重圧感は見る者全てを圧倒するが、その一方でAIなどに決して無視できないレベルの重大な欠陥を抱えているものがほとんどで、作中ではそこを突かれてあっけなく倒されることが多い。


現在の社内体制はモーティマーの独裁体制に近く、モーター理念にそぐわない人材・企画は問答無用で切り捨てられている(ただし会長のアルベルトに関しては、護衛のニンジャであるオメガを恐れ直接的に手出しはできなかった)。

かのネコネコカワイイは、オムラの子会社「オムラ・メディテック」とAIを提供する「ピグマリオン・コシモト兄弟カンパニー」の共同開発であったが、やはりモーター理念にそぐわない(モーティマー曰く「破壊力に関係しないだろ!」)とのことで、社長の独断によって提携を打ち切られてしまう。

他にも、同じくモーター理念に反していたというだけの理由で開発を打ち切られた「モーターチビ(モーターチイサイ)」が作中で大活躍しているなど、随所でモーター理念、延いては経営者としてのモーティマーの限界が見て取れるといえよう。


しかし腐ってもメガコーポと言うべきか、ポンコツ揃いのロボ・ニンジャと違い、最新鋭サイバネやハイテック兵器を備えた企業ニンジャ達は作中でも一定以上の評価をされている事が多く、ヘッズからも強敵揃いとみなされるニンジャが多い。

ただし「オムラ最強」と名高いオメガは例外的に、一切のサイバネ改造が施されていない生身、かつ戦闘も己がジツとカラテのみという純粋な実力派ニンジャである。


ちなみに、ニンジャヘッズの間では「オムラ」という社名やモーターヤブなど一部のロボニンジャの設定から、映画「ロボコップ」シリーズに登場するオムニ社が元ネタであると推測されている。企業利益を最優先させ人命を軽視し、なにか憎めないポンコツロボットを生産するところなども似通っている。


モーター理念

スゴイ・強い・デカイ

社長モーティマーを始め、数多の社員達が盲目的に信仰している開発理念。

巨大で重装甲、重武装の兵器は強く(いわゆる大艦巨砲主義)、強い兵器であればそれだけ買い手が付き、買い手が付けば業績も上がる(モーティマーの弁を借りれば「凄くて強い!だから凄い。だから売れる。だからオムラは大きく、凄くなる」)という単純かつ無茶苦茶な理念であるが、モーティマー麾下の社員は愚かタイサ・ルニヨシのように彼を疎んでいるような社員ですらこれを信じ込んでいた。

故に業績が傾こうが会長が咎めようが、モーティマー達モーター理念信奉者は「モーター理念がV字回復をもたらす」と信じてこの路線を突っ走っていった。ただし上記の通りオムラのロボ・ニンジャは重装甲・高火力ではあってもお粗末なAIを積んでいるせいでどうにもポンコツロボットの域を脱けられないものが大半である。



以下第2部後半以降のネタバレ注意




























第3部以降のオムラ

以上の所業も含めた数々の横暴が祟り、第2部終盤においてついにオムラは崩壊。

第3部以降はかつての下請け会社であり反オムラ連合の筆頭でもあったオナタカミが作中におけるかつてのオムラのポジションを担うことになった。


しかし、タイサ・ルニヨシ率いるオムラ残党を始め、物語の随所に未だその姿を現し続けている。

オイランドロイドへの人間の意識と記憶の移植

スピードに囚われし暴走ライダー。

未だその姿を見せぬオムラの究極兵器。

オムラの影は未だに水面下で蠢き続けているのである。


「簡単なんだネブカドネザル。お前どう思ったあの時」


主な構成員

社員

  • モーティマー・オムラ

社長。モーター理念を少年のように信じ込む47歳(第2部当時)。自身の考えにそぐわない人物は例え重役だろうと問答無用でセプクに追い込むなど経営者としては最悪の人物(タイサ・ルニヨシ曰く「あまりに人格的資質を欠いた!」)なのだが、モーター理念を共有する一部の社員達からは一定の支持を得ていた模様。その子供じみた我が儘さと技術に対する純真さから、ヘッズからはモッチャマと呼ばれいじられている。

  • アルベルト・オムラ

先代社長にして現会長。モーティマーの実父で、彼に比べれば経営者としては遥かにマトモな人物だが、老齢故か健康状態に難を抱えている。オムラ最強のニンジャであるオメガはアルベルトが個人的に専属契約を結んだ私兵であり、オメガ自身もアルベルトを尊敬している。

  • タイサ・ルニヨシ

オムラ家の血を僅かながら引いている社員。そのため社内ではそれなりの地位にある。モーター理念を狂信する一人であるが、モーティマーの事は快く思っていない。第3部において「オムラ残党」の中心人物としてある計画を実行に移す。

  • 知性マグロ

オムラに所属する社員の一人であり、マグロ。人口水流を生み出す特殊なイケスの中でしか生きられない正真正銘のマグロであるが、なぜか人間並みの知性を有している。そんな彼(?)もモーター理念狂信者の一人であり、あのモータードクロの開発チームに在籍した経験もある。ユンコの父親を自称しているが……?


企業ニンジャ

モーティマーの忠臣であり、全身の95%をサイバネ置換したサイボーグであり「決戦ニンジャ」。詳しくは当該項目を参照のこと。

  • オメガ

ネブカドネザルを差し置いて「オムラ最強」の座に君臨するニンジャ。ただし正確にはオムラの企業ニンジャではなく、アルベルト・オムラ会長と個人契約を結んだフリーランスの傭兵ニンジャである。ウルシ・ジツを使うウルシ・ニンジャのソウル憑依者であると同時に凄まじいカラテの使い手であるが、未だそのワザマエの全貌は不明。


ロボ・ニンジャ

オムラが世に送り出した最初のロボ・ニンジャにしてポンコツ。詳しくは当該項目を参照のこと。

ヤブの後継機種にあたるロボ・ニンジャ。物理書籍の挿絵担当であるわらいなく・センセイをして「もう二度と書きたくない」と言わしめた重武装を誇るが、ことAIに関してはあのヤブをも上回るポンコツである。詳しくは当該項目を参照のこと。

  • モーターナガサマ

ニンジャの格闘大会「シャドー・コン」に参戦した試作型。他のロボ・ニンジャと同じく純粋なロボットだが、素手なので特に問題にはならないようだ。シリンダー式の腕を炸薬によって加速させ爆発的な威力を生み出す「シリンダーハンマーパンチ」が主武装。過去の反省から、AIではなくUNIXからの遠隔操作を元に動かすシステムを実装している。

正確にはロボ・ニンジャではなくネブカドネザル用の追加装備。モーティマーらモーター理念信奉者が作り上げた、モーター理念の究極形である。詳しくは当該項目を参照のこと。


  • モーターカネダ

タイサ・ルニヨシらオムラ残党が作り上げたロボ・ニンジャにしてオムラの新たなるCEO。クローンバンクに保存されていたオムラ役員の脳髄と指紋を移植されたサイボーグであり、人間にそっくりな姿をしたレプリカントタイプのボディを持つ。

  • モーターサスガ
  • モータースゴサ
  • モーターカナリ

オムラ残党が製造した三機のロボ・ニンジャであり、通称は「モーター三天使」。一体一体が強力な戦闘ロボットであるが、その真の能力は巨大ロボ・ニンジャ「モーターガッタイ」への変形合体機能である。モーターガッタイになる事で、各機の装備は勿論の事、戦闘フィードバックデータにより高度なカラテを用いた戦闘すら可能となる。


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