ジルマ・ヴァナ・ルセフ(Dilma Vana Rousseff)はブラジル連邦共和国の政治家。同国の第36代大統領。
略歴
1947年12月14日、ブルガリア人の父親とブラジル人の母親の間に生まれる。
1999年、労働者党に入党。前政権では鉱業エネルギー相、官房長官等を歴任。
2010年、大統領選に立候補し当選。2011年1月1日就任し、ブラジル初の女性大統領となる。
2014年、僅差で再選され、現在二期目。
概要
若い頃は左翼ゲリラで活動した時期もあったが、軍事政権の終焉により政党活動に参加。
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領の側近として頭角をあらわし、鉱業エネルギー相、官房長官を歴任。
2010年に大統領に就任した。
しかしなかなか改善しない経済や治安等の諸問題に加え、大枚をはたいて開催したFIFAワールドカップでまさかの準決勝での地元惨敗という結果([[ミネイロンの惨劇」」と呼ばれる)に終わり、これを機に国民の不満が噴出する事になる。
さらに石油会社からの賄賂疑惑などの汚職、リオデジャネイロオリンピック開催のための強権的な態度がこれに追い打ちをかける。
(もっとも、中南米の政治に汚職や黒いお友達などの問題はつきものであり、治安や経済は誰がやっても改善が困難なものではあるのだが)
2016年5月に弾劾決議が成立して180日間の大統領職務停止をくらい、副大統領のミシェル・テメルが大統領代行となった。