概要
特定の状況によって付与されるマイナス方向での異常状況。
神道の「穢れ」
日本の固有信仰である神道における『穢れ(けがれ)』は、概念は難しく決して「悪」というわけではない。
「人が生まれる」「人の死」「止まった血液」「女性の月経」といったものも「穢れ」とされているため、これらを「悪か?」と言うと決してそうではない。
神道における「穢れ」は『気枯(けがれ)』とも言われ、「気が枯れる」という意味とされており、「気力(元気)が失われている」もしくは「気(心)が汚れている」といった状態を指しているとされている。
それを祓うのが『禊祓(みそぎはらえ)』であり、禊祓は神道における唯一の戒律とも言える思想で、神々は「清浄」を愛し 「穢れ」「汚れ」を嫌うとされ、迎えるためには人は心や身体を清めて綺麗にし、掃除で場所の汚れを落とし、社会環境さえも清らかでなくてはならないとされている。
豊かな森と清流は穢れを忌み嫌い、清浄を尊ぶ心を育て、日本文化を育む風土となり、世界で最も清潔と言われる日本の国民と国土を育んだ思想とも言われており、ここから日本語の「水に流す」という言葉・考えが生まれたとされている。
関連項目
穢れ(東方Project):『東方Project』の用語。