概要
平成24年12月16日に衆議院議員選挙・最高裁判所裁判官国民審査・東京都知事選挙が行われた。
衆議院議員選挙では民主党が230議席から57議席と言う歴史的大敗を喫し、野党に転落。
田中真紀子は小選挙区・新潟県第5区で長島忠美に約3万票の大差で敗れ、比例復活せず連続当選が6回でストップ。
12月16日は父田中角栄の死去から丁度19年になる命日。
内閣の城島光力財務相、国民新党の下地幹郎防災担当相ら8閣僚も相次ぐ落選。
落選後の翌日、記者会見で野田佳彦首相を痛烈に批判した時に使用した言葉で、怒りの矛先は、党の支持率がじり貧で、十分な勝算を得ないまま選挙に踏み切った野田首相へと向かった。
落選翌日の12月17日、彼女は記者会見で以下の発言をしている。
「朝であるにもかかわらず、お通夜みたいな雰囲気」
「短兵急。独り善がりで周りの意見を聞かず、他人の土俵に乗ってしまった」
「総理は独りよがり」
「政治が分からないというか想像力の欠如」
「私は“自爆テロ解散”だと思っていて、その通りになった」
「キャパシティーが小さい」と痛烈に批判した。
この発言で岡田克也副総理(当時)は反論。
選挙は最終的には自分の責任だ。首相の判断を理由に負けたのは議員の取るべき態度ではない。執行部や他人の責任にするのを改めないと再生できない」と反論。
2人の言い合いは、57議席の大敗に終わった党全体のショックの大きさを示していた。
余談だが、野田元総理が衆議院解散直後玄葉光一郎外務大臣(当時)が、『小学生時代の通信簿に「正直の上にバカがつく」と書かれた経緯があり、これを父親からほめられた思い出を紹介し、引き合いに「バカ正直解散」と批判していた。
もちろん三党合意及び自爆テロ解散で大打撃を受けたのは民主党のみではなく、二党制の崩壊や政党全体の倫理低下、そして何より野田の軽薄とも取れる危険な判断がそのまま執行されてしまう悪しき前例を作ってしまった事から他政府や大企業もこれを模倣し「話し合いや慎重な判断を介さず危険な判断を下しても国民が反撃してこなければ問題ない」という歪んだ考えが浸透する最悪の事態を招き、国全体のモラル低下や増税による株価大暴落などにより国民の生活まで破壊されるという大惨事となってしまった。