イグアノドン
いぐあのどん
最も最初に名前が発表された恐竜のひとつ。
植物食恐竜のひとつ。和名は「禽竜(きんりゅう)」。
全長9~12m。ウマの様な頭部、親指が棘状に変化した前脚、頑丈でよく発達した後脚、腱で強化された棒状の尾を持つ。吻の先端は嘴のような構造になっていた。通常は四足歩行だが、急いで動く必要がある場合は後脚だけで走る事も出来たと考えられている。
前足の親指は鋭いスパイクになっており、ネオヴェナトール等の肉食恐竜を撃退する際に使われたと考えられている。
ベルギーでは数十体分の化石がまとまって発掘された例があり、生前は群れで行動していたのではないかと推測されている。また、近縁種をも含む化石はヨーロッパの広範囲からアジア、アメリカなど各地で見つかっており、非常に繁栄した恐竜だったのではないかと思われる。
イグアノドンは同時期に発掘された肉食恐竜・メガロサウルスと共に、恐竜についての学問的な記述が最初期になされた化石として知られている。
発見当初はツノの生えた60mの巨大イグアナとして復元されていたが、その後ベルギーで化石が大量に発見されると、尾を地面につけ、2本足で立っている復元(俗に言うゴジラ立ち)に見直された。(ツノとされていたのは親指のスパイクと判明)
さらにその後、新たに復元が見直され、尾を持ち上げ、2足でも4足でも移動ができる今の復元図となった。