コンビーフ(Corned Beef)とは、牛肉塩漬け食品である。
概要
JAS定義によれば「畜産物缶詰又は畜産物瓶詰のうち、食肉を塩漬し、煮熟した後、ほぐし又はほぐさないで、食用油脂、調味料、香辛料等を加え又は加えないで詰めたもの」。
一般的な言い方をすれば、畜肉を塩漬けにした上で加熱した食品を指す。そのまま食べる他、様々な食品において肉類として使用する。塩漬けによって独特の風味を持つに至った肉のうま味があり美味である。塩漬けに加えて缶詰されることにより保存性が非常に高い。
日本ではメイン画像のような姿の缶詰で流通することが圧倒的に多く、この台形の缶はコンビーフの代名詞になっている。開封の際はカギと呼ばれる金属片で帯状に缶を切り取る形が取られることが多く、これもコンビーフ特有の開封法としてよく知られる(同様の開封法を取る缶詰にスパムがある)。近年では他の缶詰同様のプルトップ缶になっていることも多い。
ニューコンミート
日本においてコンビーフを普及させたノザキ産業による製品のひとつ。牛肉だけではなく、馬肉などの雑肉を使用しており、その分価格が抑えられている。かつてはニューコンビーフの名前で販売されていた時期もあるが、現在ではJAS法の改正により「コンビーフ」は牛肉100%製品のみ名乗ることが許されるようになっている。