蒲の穂とは、池や沼などの水辺に生える「蒲(ガマ)」(ガマ科ガマ属の多年草)という植物の「穂」(長い茎の先に花や実がたくさん付いている部位)のことである。
日本神話の一節である「因幡の白兎」の話に出てくることで有名である。
利用法としては、花粉の部分(「蒲黄」と呼ばれる)が薬になるほか、穂綿の部分は火起こしの際に着火させて火種にできる。
ちなみに、この蒲の穂に似ていることが名前の由来となった食べ物が「かまぼこ」である。
ただし、当時のかまぼこは現在の「ちくわ」にあたり、現在ではかまぼこといえば板かまぼこを指すため、今では蒲の穂とかまぼこは似ていない。
現在ではその色合いや形状をソーセージに例えられる事が多い。