概要
アメリカ合衆国海軍が運用している。
同軍の調達予定機数は90機。
アメリカ以外の採用国は現時点ではオーストラリア空軍のみとなっており、既に導入している24機のF/A-18Fのうち12機をEA-18Gとして改造する計画であったが、途中で計画は変更され、F/A-18Fの改造は行わずにそのまま戦闘攻撃機として使用され、新たにEA-18Gを12機導入する内容となった。
名称
型式番号はEA-18G。
MDS命名法による意味は以下の通り。
『E』は任務変更記号で『電子戦』を表す。
『A』は基本任務記号で『攻撃』を表す。
これは原形機のF/A-18Fでは『F/A』つまり『戦闘および攻撃』となっており、EA-18Gでは戦闘任務が外されていることがわかる。
『18』は設計番号。
『G』はシリーズ分類で、F/A-18Fからの続きとなっている。
公式愛称は『グラウラー』(唸る者)である。
機体
EA-6Bプラウラーの後継として、ボーイングF/A-18Fスーパーホーネットをベースに開発された。
主翼端のミサイルランチャーが電子偵察用ポッドに変更された為、ハードポイントはF/A-18E/Fの11箇所から9箇所に減少している。
更にその内のステーション2,5,8にはAN/ALQ-99戦術妨害装置ポッドが搭載されるため、兵装や増槽を装備できるハードポイントは6箇所である。
F/A-18E/Fで搭載されていたM61A1機関砲は電子戦用装備に置き換えられている為、固定兵装はない。
しかしながらF/A-18Fとの共通点は多く、高い対地攻撃能力と自己防衛能力を備えている。
操縦
コックピットは基本的にF/A-18Fと同様だが、後席には電子妨害士官(ECMO)が搭乗する。