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EA-6B

いーえーろくびー

アメリカ海軍の電子戦・対レーダー攻撃機。A-6から大幅な改造を施されており、特徴的なのは4人乗りを実現するために延長された機首である。

A-6を基にした電子戦機

新たに長く延長された機首や、尾翼の大型アンテナが特徴である。


EA-6A 『エレクトリック・イントルーダー』(非公式名称)編集

本機はベトナム戦争で実戦投入されたA-6の改造機で、アメリカ海兵隊によって運用され、生産機数は30機前後と言われる。1963年4月初飛行。1966年、ベトナム戦争に参加。


EA-6Bと同様に、垂直尾翼の上端に電子戦用のレドームが追加されているのが相違点。

主翼には新たにパイロンを追加し、従来のような装備に加えて、電子戦ポッドを装備できるようになった。電子偵察・電子妨害・防空制圧(対空ミサイル陣地狩り)に投入された。


EA-6B 『プラウラー』の登場編集

海兵隊でEA-6Aが初飛行している頃、アメリカ海軍でも新しい電子戦機の開発が進められていた。すっかり旧式になったEA-1からEKA-3への転換を進める一方、最新のA-6をベースにした電子戦機も開発していたのだ。開発は1964年から始められた。海軍のEA-6BはA-6をベースとしながらも、EA-6Aとは全く異なる外観を持つ。


当時は電子妨害専門機で、パイロット1名の他にもオペレータ3名が同乗する。その為に機体は1.37m延長され、4人乗りのスペースを稼いでいる。垂直尾翼の上端には、敵のレーダー波を受信するための大型アンテナが追加された。(これはEA-6Aと同様の形状)

電子妨害機材は専用のポッドに収められており、EA-6Bはこれを最大5基装備できる。


電子戦器材は随時最新のものに更新されており、湾岸戦争の頃にはミサイル(AGM-88HARM)を装備してレーダー陣地攻撃も出来るようになった。


EA-6Bの生産は1991年まで行われ、183機が生産された。F/A-18FをベースにしたEA-18Gの配備が進むのに伴い本機の退役が始まり、2019年に全機退役となった。

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