概要
漫画や小説、ゲームなどのアニメ以外の作品(原作)がアニメになること。
テレビアニメ、OVAやOAD、劇場用アニメなどがあり、近年ではWebアニメもある。
アニメ化されるということは自分の好きな作品およびキャラクターがより分かりやすくかつ能動的に活写されることと、さらにその原作の知名度、人気度、そして期待度が相応に高いということの証左であることから原作のファンにとっては非常に嬉しいことだとされている。
ただし、アニメ化の際にキャラクターのデザインやイメージ、作品全体あるいは一部の設定、しいてはストーリーそのものが改変されたり、その結果として作品の展開や結末が原作とは微妙に違うなんてケースも多く、それが逆にアニメ版独自の面白さにつながることもあれば、その所為で原作の良さが台無しになってしまうこともありうることからアニメ版の製作に関して不安、不満を感じる者も少なくない。
そしてそのアニメ版作品の出来がファンの期待に満たないものだと見なされると、いわゆる原作レイプだの黒歴史だのと揶揄されるようになってしまう。
これはTVアニメなら30分、映画でも最大2時間ほどで話に区切りをつけないといけないこと、原作での表現がアニメだと社会的に不適当だったりする可能性があること、そして監督を含むメインスタッフの意向などの様々な事情によることが考えられ、特に最近ではたったの1クール~2クール(だいたい全12話から25話ほど)の短期シリーズとしてのアニメ化も増えており、そういう短い期間の中での物語を作らなければならない関係上、原作からストーリーを大幅に変えてしまうのは仕方がないと言える(※)。
※数年を跨いで続くようなアニメ作品となるとそれこそよほど大きなスポンサー企業がついているか、その原作自体が既に何年も続いているようなビッグコンテンツでなければ難しいのが実情である。また、そのようなビッグコンテンツでも、引き伸ばし、関連グッズを売る為の話の作り方、スポンサーの要望に合わせた内容など、商業戦略的な内容が批判されやすい。