『魔法つかいプリキュア!』は最終話の1話前に当たる49話Aパートでラスボスを倒してしまったため、同話Bパートからはなんと数年後の時代が舞台となった。
当然、プリキュアやその仲間達が立派に成長した姿が描かれている。
プリキュアシリーズでは「成長した姿」を明確に描くことは長年避けられており、前年の『Go!プリンセスプリキュア』でようやく初めて主人公達が成長した姿が描かれている。しかしそれもわずか1カットで顔も見せない状態であったため、主人公達の成長後の日常を描いたのは本作が初。
そもそもなぜ成長後を描くのを今まで避けていたのかには諸説あるが、ファンの間で囁かれているのが「プリキュアオールスターズの映画に毎年出演する都合上、視聴者に成長を意識させるわけにいかない」という説(いわゆるサザエさん時空の理屈)である。
しかし成長後を描かない方針自体は(プリキュアオールスターズの概念自体がそもそも無かった)シリーズ初期の時点で既に存在していたので、キャラクターを大人にさせてしまったらメインターゲットの女児達が感情移入しにくくなるという面もあるのだろう。
オールスターズ説の真偽は不明だが、『魔法つかいプリキュア!』が放映された2016年でプリキュア全員が出演するという意味でのオールスターズ映画は完結している。