概要
ギャラルホルンがグレイズシリーズのモンキーモデル(輸出仕様)として生産している量産型モビルスーツ。
民間作業用という名目で販売されているが、レギンレイズと同じくエドモントンでの鉄華団との抗争後の世界情勢の変化に対応する為に開発された経緯を持ち、各経済圏が独自の自衛戦力を揃える機運が高まる中で、経済圏の戦力の指標となるよう供給が開始された。
なお、モンキーモデルは自国で兵器開発能力のない国、または自国の影響を与えたい国に対して輸出される物だが、スペックダウン・デチューンが施された兵器のことで、現地環境への対応改修がされた場合はモンキーモデルとは呼ばれない。
(例として日本の航空自衛隊のF-15Jはモンキーモデルであり、戦術電子戦システムが省略されていた。しかし、日本は独自に同種の装備を開発し搭載している。)
使用フレームこそグレイズ・フレームであるが、脚部などフレームの一部が簡略化されており、全高も15mと標準的な機体と比較して頭一つ分小さい。
ベース機と比較して大型化した頭部や独特な形状の肩部装甲が目を引くが、それと同時にコックピットブロックを分離させ小型のモビルワーカーとしても使用出来るようになっているなど、ベースとなったグレイズと比較して細かなマイナーチェンジも行われている。
フレーム構造の簡略化は性能と引き換えに機体のコストダウンや整備性のさらなる向上に繋がっている他、小型機であるため操縦練度の低いパイロットにも扱いやすいのがアーブラウ防衛軍で採用されている理由。(要するに実戦も出来る練習機扱い)
防衛軍兵士の練度不足を高い操作性で補う目的もあってアーヴラウ防衛軍が主力機として配備が進められた他、SAUとの紛争ではSAU主力機ユーゴフレームのジルダ、マクギリス率いるグレイズリッターと交戦する。
ジルダとの戦闘は描かれていないが、フルスペックグレイズフレームのグレイズリッター(マクギリスの指導の下一期のモノより強化されている。)には機体性能・パイロット練度の圧倒的な差から多数が撃破された。
鉄華団に於いては運用の情報はない。おそらく、団員の大半が阿頼耶識施術者で詰まるところ教養が低く非阿頼耶識機体の運用に向かず軍事顧問として派遣されているのにその任を果たせなくなることや、格安で紫電が供給されることが決定しているのが主だった原因だと思われる。
(ほか、運用機種が増えると整備コストが増大するなどの悪影響もあると思われる。)
なお紫電はテイワズで独自開発された機体であるため現地法人などからアフタパーツの供給も安定しているので鉄華団でグレイズのモンキーモデルに過ぎないフレック・グレイズを運用するメリットはないに等しい。(ライセンス生産ならまだしも、輸入品なら損耗パーツの入手すら難しい)
また、アリアンロッド第二艦隊ではダインスレイヴの弾丸を装填する目的で運用された。
機体データ
型式番号 | AEB-06L |
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使用フレーム | グレイズ・フレーム(簡略型) |
動力源 | エイハブ・リアクター |
武装 | ライフル |