AIDSとは、後天性免疫不全症候群の略称。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症である。
勘違いされがちであるが、「エイズ」は病気の名前であり、病原体の名前が「HIV」。なので、「エイズに感染する」という言い方は厳密には間違いで、「HIVに感染する」「エイズを発症する」が正しい。
詳細はwikipediaや医療サイトを参照して頂くとして
ざっくりといえば免疫そのものが破壊されて行く病気のため、
普段なら何ともないような細菌やウィルスなどにも簡単に体がやられてしまい、
複数の疾患を発症しつつ体が弱っていく病気である。
感染力自体は強いものではなく、くしゃみ、握手程度はまず感染しない。
血液、精液、膣分泌液、母乳など体液からの感染の危険度が高い。
日本ではチェック体勢が厳しいため例は少ないが、輸血による感染も若干ある。
また以前は日本でも大規模な血液製剤による感染があり、大変な問題になった(現在は対策がとられている)。
ゲイ特有の病気のような誤解も広まっているが、これはゲイのよくするプレイが出血を伴いやすいという事情によるもので、男女の性行為でも十分感染の危険がある。
早い話、コンドームをつけないと危ない、ということである。
他に違法薬物の回し打ちによる注射器経由での感染や、薬物を使用して理性がなくなり
コンドームを着用しないでの性行為に耽ることでの感染例も多い。
感染経路については「性行為感染症」の頁も参照の事。
ウインドウピリオド
HIVウイルスに感染したか否かが検出可能になるタイムラグは平均11日〜22日と結構長い。このため、この期間に検査にかからなくて「大丈夫だった」と思っていると実は感染していた、ということもよくある。風俗店で「検査済み」の広告を鵜呑みにして危険性の高いプレイをやると後で高いツケを払う事になる危険性がある。
検査について
保健所に行けば無料、かつ匿名で受けられる。
尚、献血で発覚した場合 そのまま破棄され本人に知らされることはないため、検査目的の献血は絶対にしてはいけない
それどころか検査目的と思われるHIV汚染血液で二次感染が起きる悲劇も発覚した。
勿論すり抜けた感染者は「検査目的で献血したけど音沙汰ないから白と思い込み」これからもウィルスを撒き散らすのだろう。
HIV感染の血液、検査すり抜け輸血 1人感染 :日本経済新聞
治療法
いったん感染すると完全にウイルスを排除する事は出来ないが、症状の進行を薬品で抑える事はかなり出来るようになっており、通常の寿命と変わらない最期を迎えられる人もいる。
とはいえその薬代もバカにならず、子作りができなくなったり※、精神的苦痛を感じ続けたりと、やはり不自由も相当大きいので、感染を避けるにこしたことはない。
※AIDS患者であっても、リスクを承知の上で子作りを行う者もいないわけではない。出産時に帝王切開を行い、ミルクで育てることで子への感染リスクを1%未満に抑えることができる。
エイズが完治する!?
世界でも例は少ないが、骨髄移植により完治した事例がある。