プラキットとして
フレームアームズ・ガール第7弾。
原典における月面陣営側の機体としては初のFAガール化である。
デザイナーもそれまでのラインナップが島田フミカネ氏によるものであったのに対し、駒都えーじ氏が担当している。
青いショートヘアに赤っぽい瞳の持ち主で、顔パーツは険しい表情の物ばかり。
駒都氏お得意のスクール水着を身に纏っており、しかも旧スクであるあたりがなんとも芸が細かい。
公式曰く「駒都氏の描くムッチリとしたボディラインを再現するために本体を新規に造形」したとのことで、従来のラインナップよりも全体的に太めの色っぽいボディラインを有している。
この大柄なボディの恩恵なのか、関節数が減っているにも関わらず、可動範囲が前作のバーゼラルドよりも格段に向上しており、もも上げの角度こそ正面90度が限界であるが、横や後ろについての可動範囲はマテリアや迅雷にすら匹敵する。
腕に関しても、上腕部の軸に可動部が設けられており、自然なラインを維持しつつも可動範囲の拡大に成功している。
さらに特筆すべきはポージングの際のプロポーションで、よほど極端なポーズでない限りは関節が目立たない自然なポージングが可能となっているなど、アクションフィギュアとしての完成度が非常に高い。
脚にはハイヒールを履いているため自立させるには少々細かい調整が必要。
武装は従来のラインナップを大きく上回るボリュームとなっており、それ自体が一機のフレームアームズ並のボリュームを誇る。
バーゼラルド同様、手足の武装は簡素に抑えられている反面、バックパックにディテールのほとんどが集中している。
武装脚も原型機譲りの可動範囲を備えているため、素体の可動範囲を阻害することなくポージングが可能。
武装は本家と同じくベリルショットランチャーを二挺装備。地味にFAガール用の新規造形品であり、グリップ等、細部が異なっている。
本家にはないブレードダガーとライフルになるテールユニットが付属しており、ブレードダガーを接地させサブレッグとして使用することで、巨大なバックパックを背負った状態でも比較的容易に自立することができる。
本家の特徴の一つであった可変機構は、二種類の変形形態として再現されている。
武装したまま変形したサイドワインダーモードは、背部中央のユニットを前方に展開、脚部スラスターを後方に向けた簡易変形的な形態となる。
本家のサイドワインダーに近い変形形態としてエアバイク形態も備わっており、こちらは脚部ユニットもエアバイクの一部として使用するため、素体状態(または腕だけ武装状態)で搭乗することになる。
この形態で飾るためには簡易スタンドでは無理があるため、キットにフライングベースRが付属している。
3mm穴は素体用の腕部・脚部リング、背中、武装腕の前腕、太腿裏に各1個ずつ、バックパックにも多数備えられているため、拡張性はかなり高い。
優秀な素体に、可変機構を有し拡張性も高い武装、とプレイバリューが非常に高いキットであるが、それゆえにパーツ数が非常に多く、本家譲りの鋭く尖ったパーツも多数あるため、初心者向けのキットとはお世辞にも言いがたい点には注意。
アニメ版
第7話にて初登場。
プラキット版のどこか険しい雰囲気はどこへやら、非常に無邪気で子供っぽい正確のボクっ娘。
あお宅のドアを破壊し、現れるなり轟雷に勝負を挑む。
その際、轟雷に負けた他のFAガールたちを侮辱するような発言をしたことで彼女たちの怒りに火をつけ、轟雷はあお不在のままバトルを開始。
初期HPは防御力に優れているはずの轟雷よりも高く、かつ轟雷と相性が悪い空戦タイプということもあって一方的な展開となり、起死回生の接近戦も読まれ、ベリルショットランチャーの刀身でタクティカルナイフを受け止められ、その刀身は砕け散ってしまう。
そしてベリルショットランチャーを用いた「トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ」と呼称される技を受け、轟雷はバトルにおける初の敗北を喫することとなった。
轟雷を倒したフレズヴェルクは、今度は窓を破壊し、そのまま去っていった。
余談だが、「トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ」の頭文字はTCS。本家フレズヴェルクが備える防御機構の名と同じである。デザイナーの駒都氏曰く「小ネタが効いてるなー」「なんかうちの娘がいろいろとご迷惑おかけしました」とのこと。