概要
シリーズ第12弾となるフレームアームズで、2012年1月に発売。
デザイナーは同シリーズのグライフェンなどを手掛けた木下ともたけ氏。
素体の肩の造型が従来から変更されているほか、シリーズ初の完全変形機構を実現しており、従来のキットではカメラアイなどの局所にしか使用されていないクリアパーツをふんだんに使用している点も大きな特徴である。また、武装のベリルショットランチャーはクリアパーツ+塗装済みとなっている。
機体解説
月面軍への対応が出来つつあった地球防衛機構の前に突如として姿を現した月面軍のフレームアームズで、形式番号はNSG-X1。両手に装備されたベリルショットランチャーを主兵装とする。その威力は轟雷を一撃で撃ち抜き、榴雷の追加装甲すら破壊するほどであり、銃身を取り巻くベリルユニットに後述するTCSのフィールドを纏わせることでエネルギー刃とし、斧状の近接武器としても使用可能な武器である。
それまでの月面側主力機であったヴァイスハイトと比較するとフレームが裸出して防御力が落ちているが、TCS(T Crystal Shield)オシレーターのシールド技術を採用し、いわゆるバリアを張ることができる為、防御力の低さは問題としていない。(火力面についてもヴァイスハイトやコボルトといった月面軍FAに担当させていたようで、ここまで極端な住み分けが可能となっていた。)
またTCSオシレーターを航行用途に応用することで、大気圏突入や大気中での高速飛行を可能とするサイドワインダー・モード(突撃形態)に変形可能で、超遠距離からの電撃的侵攻により地球側に大きなダメージを与える事となる。
攻防速全てが揃った反則のような機体であるが、その全てをTCSで賄っており、攻撃と防御に同時に用いるとそれぞれが干渉してしまうため攻撃中はTCSを防御には使えない、TCSの動力源は機体を駆動させるものと共通であるため稼働時間に著しく難がある、といったいくつかの欠点を抱えている。
防衛機構側はこの弱点を突くべく、轟雷の4倍以上の装甲厚を持つ防御力特化FA・輝槌を急遽開発し対抗。本格的な対抗機種であるバーゼラルド開発までの対抗手段とした。
フレズヴェルク=アーテル
2012年開催の『俺ズヴェルク カラーリングコンテスト』で優勝したカラーリングが採用されている派生型。形式番号:NSG-X2
コンテスト投稿作品がベースであるにもかかわらず、フレズヴェルクへの対応に追われる地球軍を壊滅状態に陥れるという活躍ぶりを見せている。
詳細はフレズヴェルク=アーテルを参照。
フレズヴェルク=ルフス
(画像左)
ヴァイスハイトθ、レヴァナントアイ・イーギルの説明書や、ウェポンセット2の解説ブックレットにも登場していた派生型の一つ。形式番号:NSG-X3
メタリックレッドとクリアパープルのベリルユニットをあしらったボディに、ヴァイスハイトθにも搭載されていた複合火器・ベリルショットライフルを四挺携行するなど、先の2機種で不足した砲撃能力を向上させた火力特化型。なぜ二挺ではなく四挺も備えているのかというと、連射能力の低さから二挺だけでは攻撃できないタイミングが発生してしまい、これを補うためである。
一方、ベリルショットライフルそのものが重量級装備であり、それを四挺も備えた当機は(ベリルショットライフルのTCS整流効果を足しても)空戦能力が先の2機種より劣っていたことから、防衛機構側の反攻への突破口となったとされている。(この教訓からテイルブームをX1やX2と同様のものに換装し、ライフルを二挺に減らした亜種も出現している。)
長らく商品化要望が多かったこともあり、2016年12月に限定発売された。
NSG-XM
ゼルフィカール/NEのパッケージおよびキットインストに登場した機体
フレズヴェルクの簡易量産型であること以外に情報が乏しい・・・
画像もパッケージから推測されたものであり正式なものかどうかは定かではない
フレームアームズ・ガール
『フレームアームズ・ガール』にも参戦が決定しており、駒都えーじ氏がデザイナーになっている為、素体のデザインには同氏の象徴とも言えるスク水が採用されている。轟雷やバーゼラルドとは違い、胸がある。
ちなみに変形機構は組み換えで再現されておりバイク形態に変形する。
派生系であるフレズヴェルク=アーテル、フレズヴェルク=ルフスも共にFAガール化が決定している。
詳細はフレズヴェルク(フレームアームズ・ガール)を参照の事。