スティレット(フレームアームズ)
すてぃれっと
型式番号SA-16。
轟雷と並び『フレームアームズ』第1弾を飾った戦闘機モチーフの機体。デザイナーは柳瀬敬之。
ロボットでは珍しい実在の日本の戦闘機「F-2」をモチーフにしたフレームアームズ(FA)。
月面勢力のフレームアーキテクト「アント」に対抗すべく最初期に開発されたFAで、ミサイルやガトリングガンといった戦闘機でお馴染みの装備に加え、肩のスタビライザーを使ったナックルソードを武器として戦う。
基本的に飛行能力を持たないアントに対し大きなアドバンテージを誇っており、高性能な次世代型FAが登場した後も、カスタマイズを加えられたものが第一線を張っていたようである。
欠点としては武装携行量の少なさと、背部ブースター「セイレーンmk.Ⅱ」の稼働時間に起因する継戦能力の低さで、これらを補うべく様々な改修が施されていくこととなる。
キットとしては、初期のスティレットと後述のクファンジャルは未塗装状態の色分けがあまりにも目立っていたためパーツ分割により色分けが再現されたリニューアル版が出されることとなった。
2017年には、内部のフレームアーキテクトを剛性の高いものに変更したRe版も発売。
バリエーションとしてクファンジャル・ラピエールがある他、別売パーツを追加することで「スーパースティレットⅡ」にコンバート可能。
- フセット
イタリア防衛機構で運用されていたスティレット。具体的な仕様説明はなく、装備変更型かマイナーチェンジ型かも不明。月面勢力侵攻の初期段階において4機編隊を組み、NSG-12α・コボルト1機を追い詰めたが20分で全滅したという記録のみが残っている。
- SA-16d クファンジャル
スティレットの航続距離延長を目的として作られた軽量型仕様。
メインブースタの改修、サブジェネレータ追加、そして下半身の装甲の軽量化といった改修がなされ、航続距離延長による機動力の増強のみならず、運動性の面においてもスティレットを上回る機体として完成した。
脛部を前後反転させることで、いわゆる逆関節脚であるオストリッチレッグ形態となり、地上でも高い走破性能を発揮することができる。
その代償として防御力が低下しているが、それを補って余りある強化を果たしており、アント掃討作戦「オペレーション・アント・クリーナー」において、迎撃率100%を達成できたのはクファンジャルを配備した部隊だけであったと言われる。
- SA-16B25 スティレット ブロック25
セントルイス工場で生産されたSA-16。主に機動力の強化を目的に開発されたグループで、出力2割増しの主機とクファンジャルのサイドスラスターがもたらす大推力から「スーパースティレット」の通称が付いた。
しかし過剰なまでの推力強化により操作性は悪化しており、コントロール不能による墜落事故も頻発。生産数は36機に留まったが、その余りあるポテンシャルを以て13対26の数的不利な防空戦を敵機21機撃墜、味方機の損害0という凄まじい記録を残している。
- SA-16s2 スーパースティレットII
性急な開発によりピーキーな操作性となったSA-16ブロック25の改良策として、スティレットに複合兵装「ACSクレイドル」の他、クファンジャルのものよりさらに大型化した肩部ブースタ、新型主機を搭載、頭部と胸部の装甲形状をリニューアルした仕様。
全備重量が増えたため機動力こそブロック25に譲るものの安定性は格段に向上し、次期主力機に最も近い機体とさえ言われたが、バーゼラルドにその座を明け渡すこととなる。
しかし熟練のスティレット乗りたちには、これをはじめとするスティレットの改修機に乗り続けることを選んだ者も多く、そういった者たちを集めた制空部隊も存在していた。
- SA-17 ラピエール
近距離戦を苦手とするスティレットの機体特性から、狙撃に特化することで近距離戦そのものを避ける方向で設計された新型機。女性のようなシルエットが最大の特徴。
設計にあたり、航空機やヘリで使用実績のある技術を重点的に採用しており、長距離戦に対応するため索敵系も大幅に強化されている。
空中における安定性は乱気流さえ物ともしないレベルであり、滞空性能、索敵性能も相まって長距離対地射撃の難度を大幅に下げることに成功している。
しかしコストの高騰から次期主力機の座を逃す事になるが、上位機体として指揮官・エース向けに少数が配備された。
- ラピエール・ゼファー
ラピエールの特徴の一つである、スティレットをも上回る機動性を活かした、近接射撃戦闘仕様機。「多対一の近接戦闘」を旨とし、両手にハンドガン状のリニアレールカノンを装備している。
防衛機構の所属ではなく、パイロットとされる「今朝霧スミカ」ともどもその詳細は謎であったが、ベイルゲイト攻略戦においてヴァイスハイトΘに敗北、コクピットブロックを含む上半身を持ち去られる。
そしてその後、彼女のそれに酷似した動きを持つFAが出現するのであった。
フレームアームズ・ガール第2弾としてラインナップされている。デザイナーは島田フミカネ。
自立が困難、アーマーの色分けがやや不十分とモチーフ元の初期の弱点が目立ってしまうが第一弾の轟雷と比べ日本刀と轟雷のナイフが付属しているため装備に困らずポージングが幅広くなっている。
また航空自衛隊とハセガワのコラボでブルーインパルスのスティレットがコトブキヤショップ限定で登場した。
なおデザイナーのせいで似ているがアーンヴァルとは無関係。
こちらについてはスティレット(フレームアームズ・ガール)を参照のこと。