概要
英語で無効などを意味する語であり、プログラミング言語やデータベースのデータ表現でよく見られる。
何のデータも含まれない状態、あるいは長さ0の空文字列のことである。
ドイツ語で0を意味する語でもあるが、英語のNullがドイツ語経由であるかは諸説見られる。いずれも元はラテン語のNullusであると言われ、他の言語でも類似の語が用いられている。
0とはまた異なった、更に高次な段階での無のような意味合いで用いられ、例えばゼロと言えば器が空っぽの状態を指すのに対し、ヌルと言えば器そのものが無い状態を指したりする。
「""」「’’」などといった空の文字列を表す表記や、「null」などの特殊なリテラルで表される。処理系によってはNull値は数値や文字列などと比較や演算ができない場合があり、Null値を取る可能性がある変数を比較したり操作したりする際には注意が必要である。
「ヌル文字」というものもあり、文字の0が48などの数値で表されるのに対し、0という数値で表されるのがこれである。文字列の終わりを意味するものとしてよく用いられる。