数学においては与式などで未知の数の代わりに用いられることがある。本格的にそれを変数とみなすのは中学以降であろうが小学校の時にも変数として○や△などの記号を用いることがある。
仮にx+5=10という式があった場合xが変数ということになる。このxの場合xに入る数は5と一つに定まる。一方でx+y=10という式があった場合はxとyがともに変数となりx,yに入る数の組み合わせは事実上無限に考えられることになる。ただしここに条件を与えることでx,yは限定されることもある。たとえば「x<yでなおかつxもyも素数」という条件があったとしたらx=3,y=7の唯一の答えが定まる。変数の取りうる範囲のことは定義域と呼ばれる。
コンピュータにおいては変数=数字とは限らず、データなどを扱う上で一時的に記憶(一時記憶)する際のデータの名称のことを変数と呼ぶ。そのため、変数に入るデータは文字列である場合もある。
これらの変数はその役目が終わったとき(関数を抜けたときやプログラムの実行が終了したとき)に消滅することになり自動変数、静的変数などとよばれ区別される。反対に定数というものもあり、こちらはプログラム中でデータを書き換えようとするとエラーを発する場合が多い。