概要
17体目のフレームアームズで装甲を犠牲に機動力とカッコよさによる戦意の喚起に特化した地球側のフレームアームズ。
名称の元はスティレットの命名法則を受け継いだのか短剣バゼラード。
NSG-X1(フレズヴェルク)に対応する機動力に特化したFAを開発するべく、新型汎用FA開発計画「SXプロジェクト」で開発された機体。
当時開発が成熟していた電気推進機関「フォトンブースター」を搭載することを念頭に置いた設計で、月面反攻作戦に於ける空間戦闘で優位性を得るために機体各所に18基ものフォトンブースターを配置しているのが特徴。
「従来型のブースターより効率に優れるが出力が低い点」を装甲削減による軽量化で補うはずが、「戦意高揚のためコンセプトデザインを完全踏襲せよ」という上層部の回答により、装甲強度を犠牲にして当初の目標を達成。開発チームの腐心もあって当機は抜群の運動性能を発揮、重力下においても短時間ながら飛行可能というスペックを見せつけた。
武装はブースタを兼ねた装甲であるスラストアーマーに懸架された二挺のセグメントライフル。
フレズヴェルクの防御機構であるTCSに干渉しバリアに穴を開ける役割のTCS干渉弾と、開けた穴から進入し機体にダメージを与える通常弾の2つを同時発射する電磁射出銃であり、対フレズヴェルク戦の切り札となる。
その性質上、弾倉も2個存在するため換装作業が煩雑であること、それに加えて電磁射出という形式上、本体の充電も必要となることから連続使用性に難があり、そのため二挺携行されている。
開発段階での防御力の低さとその生産性・並びに運用面で問題を抱えた機体ではあるが、「1対1のタイマンであれば当時のFAで最高性能を有する攻撃型FA」という評価を得ている。
バリエーションとして、追加武装を全身各所のハードポイントに装備したゼルフィカールが存在するほか、各部を洗練し量産ラインに乗せたカトラスも生産されている。
後者については先述の見た目に拘る上層部の以降からまたしても一悶着あり、表向きにカトラスとされている機体はほぼバーゼラルドのパーツを流用したプロモーション用機体(とはいえ実戦にも十分に耐えられる)であり、本来カトラスとなるはずであった改修型はジィダオという名を与えられ、東アジア防衛機構にて生産されている。
デザイナーは柳瀬敬之。似ているがヴァルホークやイクスブラウとは無関係。
トリコロールに近い配色やいかにも主人公ロボットに近いヒロイテックなデザインが特徴で「少年」のイメージにふさわしい。
こちらも人気が高いが故に武装を特化した砲撃戦仕様や更なる装備を使ったゼルフィカール、半量産型のカトラスと派生が多く、バーゼラルドの強化装甲がラインナップされている。また本機を大幅に強化した電撃進攻機レヴァスレイターも確認されており、防衛機構が本機の系統を自軍のフラッグシップとして喧伝しているという現状を暗に示している(レヴァスレイターは本来「CREATION OF THE WORLD Ⅲ」で最優秀賞を獲得した作品であり、バリエーション機の1つとしてフレームアームズの世界観に加えられたものである)。
更にはフレームアームズ・ガールの参戦が決定、アームには本家と他のフレームアームズ・ガールとの互換性を持ち拡張性が高く、非武装ではバニーガールにできるなど島田フミカネのこだわりのデザインが詰まっている。
詳細はバーゼラルド(フレームアームズ・ガール)にて。