加藤保憲
かとうやすのり
荒俣宏の小説『帝都物語』の登場人物。同作の主人公、あるいは狂言回しとも言うべきキャラクター。
概要
明治40年から、帝都東京の完全崩壊を目論んできた怪人。
軍人でありながら陰陽道、奇門遁甲にも通じ、式神を自在に操って人外の力を奮う。
『帝都物語』は、彼と、彼の野望を阻止しようとする人々との100年に渡る戦いを描いた物語である。
長身痩躯で、こけた頬、やたら長い顎、そして鋭い眼光が特徴。
常に軍服に身を包んでいるほか、ドーマンセーマンと呼ばれる五芒星の紋様が描かれた白手袋を身につけている。
プロフィール
演じた俳優
嶋田が作り上げた実写版加藤は、長身痩躯で鋭い眼光の怪人をあまりにも完璧に再現しており、まさにハマり役であった。
あまりにもハマすぎていたため、原作者である荒俣宏氏も影響を受け、文庫化の際に加藤のキャラを嶋田により近づけた(加藤の顎が長くて特徴的なのは嶋田のそれに合わせて設定されたからである)。
戦後、陸上自衛官として
さまざまな異変に関与した加藤であったが、陸上自衛隊において幹部自衛官として勤務、三島由紀夫 の体験入隊にてその訓練を担当する(このグループは現実には、自衛隊の対心理情報課程と称され、かつて存在していた陸自内の心理戦部門)、にその身を置いていた模様で、三島由紀夫切腹の遠因となる。戦後日本の暗部にもまた常に加藤の影があった。
なお、最終階級は陸将補であったとされる。自衛隊の高級将官でありながら、祖国の破壊に執念を燃やす心は何が写っていたのだろうか。
仮面ノリダーの世界にて
俺の偽物とは恐れ入ったな
映画帝都大戦放映時には仮面ノリダーの世界にも姿を現し、自らの偽物であるジョッカー怪人帝都大戦男の打倒に力を貸し帝都を守ったこともある。
この回のラストではノリダーと肩を組み、実に楽し気に笑っていた。