「世の中に飛び交っている情報ってものには、必ずベクトルがかかっているんだ。つまり誘導しようとしていたり、願望が含まれていたり、その情報の発信者の利益をはかる方向性が付加されている。それを差し引いてみれば、より本当の事実関係に近いものが見えてくる」
概要
CV:神谷明
自由惑星同盟の軍人にして階級は中佐。
初登場時はドワイト・グリーンヒル大将が主導した「救国軍事会議」の情報員で、ヤン・ウェンリーへの情報操作および暗殺を命じられてヤン艦隊に潜入する。
本来はヤン艦隊打倒を図る第11艦隊のために情報操作をする筈であったが、バグダッシュの作戦を見抜いていたシェーンコップは彼を眠らせてしまう事で任務遂行を不可能にさせてしまった(この行為は功を奏し、ヤン艦隊は対峙したドーリア宙域で第11艦隊を大敗に追い込んでいる)。
起床後に作戦失敗を悟ったバグダッシュは、直後にヤンの元へ赴いて彼の下に就くことを表明してしまった。
これについてユリアンからは強く警戒され、シェーンコップからも皮肉を言われる羽目になったが、その後は物語終盤までヤンを裏切る事無くイゼルローン軍の一員として彼等を支え続けている。
人物
強い信念や主義主張に捉われない『利に聡い』人物。
それ故に当初はユリアンをはじめとした一部の面々から好意的に見られていなかったが、「主義主張は生きるための方便に過ぎない」という哲学を有しており、ヤンの優勢を見極める鋭さを有している。
何より情報戦については卓越した手腕を有しており、イゼルローン再奪取の際には彼の仕掛けた罠によって要塞を奪還する大きな功績を見せている。