概要
CV:坂本真綾
Re:CREATORSの登場人物であり、作中の伝奇系ラノベ『夜窓鬼録』に登場する敵キャラ。
真っ黒なセーラー服と陰陽道を象ったファッションを身に着けた、不気味な笑顔を絶やさない少女。
「言葉無限欺(コトノハムゲンノアザムキ)」と呼ばれる現実を捻じ曲げる特殊能力を持ち、その舌弁で言葉を操り、嘘の嘘を現実にしてしまう。初登場の際はティンダロスの猟犬等、現実に存在しない物を現界させることも可能であり、さらに一度現実化させた効果は永続的に固定されてしまう等非常に強力な能力であるが、相手が真鍳の『嘘』を『嘘』と認めていなければ発動できない(それも「やれるものならやってみろ」的な売り言葉に買い言葉では足りず、明確に否定させる必要がある模様)など、制約がある。
メイン登場人物の中では一番遅い登場で、初登場時には東京都内のとある商店街付近に現界し、軍服の姫君サイドに所属せず独自に動き始めるが……。
その本性は勝手気ままで、かつ残忍、快楽主義の猟奇殺人鬼であり、セレジアからは『冗談半分で人を殺す』、さらに弥勒寺からも『人じゃない』『嘘が人の皮を被って笑ってる』と評され、一方の本人にとってはそんな酷評すら『最高の褒め言葉』という常軌を逸したメンタルとすべての元凶すらも超える狂気を抱える、本作でも最上位に位置する危険人物。将に本当の意味での愉快犯である彼女の行動原理は唯一つ『自分が楽しめるか?』に集約されている。
初登場の際は、能力発動の実験の為に早速何の罪も無い一般人を1人殺害。さらに自身の危険性を嗅ぎつけたアリステリア・フェブラリィに対しても能力を発動させ殺害を試みる(これは乱入したセレジアによって阻まれた)。
その後、『軍服の姫君サイド』の勧誘も、『大崩潰阻止組』の追跡も逃れ、その足で自身の創造主である作品原作者の元に赴き、自身の設定の改変を試みるも失敗。その後、自分の原作者を自身の能力で、自殺させる形で殺害してしまう。
すなわち、自分自身の手で原作者を殺害し、自分の登場する作品を絶筆に追い込んだ、とんでもないキャラクターである。
加えて、その直後に作者宅の冷蔵庫の牛乳の味の深さに感動して舌鼓を打つなど、他の被造物よりも更に悪役として一線を画した存在感を見せつけた。
その後は、大金(原作者の通帳を拝借したか、能力で得た物)を手にし、次なる『楽しみ』の為に、引き続き独自に動き始める。更にはまみかの生命の危機に際して告げられた"本当の事"の断片をつなぎ合わせ黒幕をメテオラだと思い込ませてアリステリアに攻撃させたり、弥勒寺の板額を奪取する等、更に物語を混沌させようと暗躍している。
ちなみに本気で切れそうになると、笑顔が剥がれ、声のトーンも低くなるため、恐らくこちらが本性と思われる。
余談
弥勒寺とは中の人同士が夫婦でもある。
更に劇中での戦闘は弥勒寺とのものが多い。
追加情報
彼女の能力や言動は、所謂"言霊"の悪用であり、又"現実"の存在感そのものに危機感を与え、"REAL(現実)"そのものの存在価値を揺るがすものとなっている。これは本作の作品内容及び物語の色にも大きく絡むものとなっている。