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概要

1997年に登場した京阪電気鉄道京津線通勤形電車。同年10月の京都市営地下鉄東西線開業に合わせて営業運転を開始した。

地下鉄東西線はミニ地下鉄規格で建設されたため、その車両限界に合わせるためほかの京阪車両より小ぶりな車体となっているが、地下鉄線に対応するための機器や急勾配に耐えられる装備、そして併用軌道区間に対応するなどの設備を設けたため、1両あたり2億円と高額となった。1mあたりの価格は新幹線並みともいえる。

車体材質については併用軌道で乗用車と接触事故を起こした場合に修復を容易にするため、普通鋼となっている。

車体の色はパステルブルーとシルキーグレーの塗装に刈安色という黄色のラインが引かれているが、2017年から始まる大津線の塗装変更で京阪線と同様のレストグリーン、アトモスホワイトの塗装にフレッシュグリーンのラインが引かれる。

これが当系列の新塗装のイメージだ!

機器など

地下鉄東西線でワンマン運転をするためのATC/ATO装置、ホームドア対応回路、誘導無線およびホーム監視装置を搭載しているほか、高低差に対応したパンタグラフ、急勾配、急曲線に対応した台車やブレーキ装置、主電動機、制御装置を搭載している。ブレーキシューについてはレジン製ではなく鋳鉄製のものを使用している。

車内

車内は7200系9000系のものをベースとしているが、先頭車両がセミクロスシート配列(車端部はロングシート)、中間車両がロングシート配列となっている。なお、クロスシートは1+2列の集団離反配置となっている。補助いすは付いていない。

性能

編成4両編成8本 32両
営業最高速度75km/h
設計最高速度90km/h
起動加速度3.3km/h/s
減速度4.2km/h/s(常用最大)
全長16,500mm
全幅2,780mm
全高3,475mm
車体材質普通鋼
軌間1,435mm
電気方式直流1,500V(架空電車線方式)
主電動機三相かご形交流誘導電動機(出力90kw)
駆動装置TD継手平行カルダン駆動
歯車比71:14=5.07
制御方式東洋電機製造IGBT素子VVVFインバータ制御
台車モノリンク式空気ばね台車
制動方式回生ブレーキ優先全電気指令式電磁直通ブレーキ
保安装置京阪形ATS、CS-ATC、ATO
製造メーカー川崎重工業兵庫工場

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京阪800系の編集履歴2017/07/01 20:00:16 版